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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第4話 『触れ合う心』
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から――ユウの気持ちは少しは分かる――だから、その…」
その先の言葉を俺は言わせなかった。わざわざ彼女に――辛い言葉を吐かせる必要なんてないと思ったから 俺は『あー』と言うと
「よし…じゃあ行くか。どうせ墓参りしたら買出しとかあるし、アリアにも手伝ってもらうか」
出来るだけ、辛い表情を見せないように俺は笑顔を作り、アリアに向けた。
ちゃんと笑えていたのか、彼女はそれを見ると
「うん――!」
と笑顔を返してくれた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
俺とアリアは、家を出る支度をして車庫においてある車に乗り込んだ。
一応――俺は運転免許を持っている。アリアもエージェントとしての活動に必要だったらしく持っているらしいが、今回は俺が運転することにした。
生活スキルは完璧、更に運転免許持ちで他にもまだ色々ありそうで…色々と俺の中のプライドがズタボロになっていく――流石に、アリアにこれだけのスキル見せ付けられると…うん…
そんなどうでもいいような事で俺が心の中でへこたれている事など、アリアは知る余地もないし知らなくてもいいと思った。
さて…俺の両親の墓、といっても――遺骨も何も無くて、ただ形式上の名前があるだけの墓はフランスのある町外れにある。
自然に囲まれた、静かな集合墓地。そこに俺の両親の墓はある。
墓に添えるための花は――『白いアネモネ』にした。
買う時アリアに
「どうして、白のアネモネなの?」
と聞かれた。
理由は単純で――
「アリア、アネモネの花言葉って知ってるか?」
「…ゴメン、花言葉とか私全く知らない」
苦笑して、俺は答えた
「アネモネの花言葉は幾つかあるけど――その中の1つが、『可能性』って言葉なんだ」
そうして、思い出されるのは――過去だった。
――『悠、アネモネの花言葉の1つは『可能性』。例えどんな状況でも、どんな困難や絶望でも可能性が必ず存在する――それを信じる限り、人は決して人ではなくならない。おっと…子供の悠には難しすぎたか?』
――『こら、久人――悠には難しすぎる話よ、それは。そうね…悠、このアネモネはね、お母さんが大好きな花なのよ。お父さんがプロポーズする時に、白いアネモネと指輪を持ってきてくれてね…』
――『ア、アリス!?その話は――』
――『ふふっ、悠――お父さんも言ってたけど絶対に諦めちゃ駄目よ、必ず…可能性というものは存在しているのだから』
幼い頃、まだ小さかった俺に対しての両親の言葉。それを俺は――ハッキリと覚えている。
『可能性』を信じる限り、人は人であり続けられる。未来を切り開ける――だから、俺個人としてもこの花は好
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