暁 〜小説投稿サイト〜
IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第4話 『触れ合う心』
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の表現の仕方が不器用だっただけ』という事だ。

そして今日、家には俺とアリア二人だけ。エディさんはフランス空軍の『大佐』という立場なので、軍の仕事に向かった。ちなみに俺は、『負傷した』という理由で仕事は休みになっている。
数日前に話し合った結果、俺とアリアは明日――『ネクスト・インダストリー社』に赴き、社長である『レオン・ハルベルト』と会談――そこで企業への所属書類と手続きをする予定だ。
あの日、俺とアリアが殺し合いをした後すぐにこの予定を組まなかったことには理由がある。
まず、俺達の体調と傷を考えてだ。もし動けないなどの自体が発生した場合、この話はごちゃごちゃになることになる。
そして、アリアの精神状態――最も、問題は無かったが当初は彼女自身の精神状態等が心配されたから。
最後に、これが大きい理由だったらしいが…数日間俺とアリアに休みをやりたかったそうだ。

そして数日間、俺はアリアと過ごす事で幾つか分かってきたことがある。
アリアは確かに『殺人』を生計にしていただけあってか――感情の表現や言葉の表し方、物事に対する考え方や理解が『一般常識』という面から見ると変な部分がある。
例えば――彼女があの時言っていた『殺すことでしか自分を表現できない』というのがそれだ。
自分をどう表現したらいいかわからない、自分の感情や気持ちを、相手にどうやって伝えたらいいかわからない――コミュニケーション能力の欠落ではなく、『歪み』。それが彼女をああしたのだろう。
今まで『殺すことでしか何かを見れなかった』彼女は、俺に撃墜されて、俺が『生きろ』といった事で――変化があったんじゃないかとも俺は思う。
数日間、俺はアリアと過ごし買い物に出かけたり、話をしたりするが――見ている限りでは本当に普通の女の子だ。
嬉しい時は本当に嬉しそうに笑うし、怒る時は怒る。
彼女は『変わり者』なだけなのだ、俺は少なくとも――そう判断した。

明日、『ネクスト・インダストリー社』への訪問を控えた俺とアリアが今日どうしているかと言えば――


「ユウー、買ってきた食材と飲み物冷蔵庫に入れておくけど、生魚は冷凍庫でいいのー? エディさん別の方法で保存してたと思うんだけど…」

それまで先日の一件についてパソコンで調べていた俺は、キッチンでゴソゴソとしているアリアの方を向くと

「あー…それは置いといてくれ、今俺がやるから」

と、返答するとノートパソコンを閉じて立ち上がる。
前日にして俺達がやっている事。それは――買出しや冷蔵庫の整理、ごく普通の生活でやることだった。

というより、当初の予定が色んな意味でいい方向に傾きすぎて、今このような状態になっているというのがある。
当初はアリアの『俺にトラウマを植えつけたあの発言』等があったせいで、彼女の
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