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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第3話 『はじめまして』
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「なるほど、君が――……すまない、殺しのエージェント、という事は誰かに依頼されてユウを襲ったのか?」
「いいえ、違います――確かにあの黒服の人達については依頼で殺しましたが…お兄さんについては、私個人の意思です」
「個人の意思――というのは?」
すると、少しだけ間をあけてチラリと俺のほうを向く
俺は1度彼女に対して頷くと、彼女も『うん』とだけ返してきて、頷くとエディさんに話し始めた。
あの戦闘中に、何があったのか――彼女、アリアはどうして俺を殺そうとしたのか、そして――自分を殺して欲しかったということを
全て話し終えると、エディさんは複雑な表情をすると、再び口を開いた。
「…死にたがり、か――だが君はユウに負けたんだろう?君は、先程ユウに殺して欲しかったと言っていた。それなのに何故生きている?」
「それは…お兄さんが、私に止めを刺さなかったからです。『生きていよう』って――お兄さんが、止めを刺さずにそう言ってくれました」
そう、俺が彼女に言ったのは『間違っている、だから生きていこう、正しく間違っていこう』という事だ。
――俺は、彼女を…アリアを殺したくなんて無かったのだ。
どことなく、俺に似てたから。IFの俺だと、思ったから。
「仮の話だが――アリア・ローレンス、と言ったね――君は、ユウに助けられて、それでこれからどうするつもりだ?」
すると、アリアは俯きながら暫く沈黙すると
「正直な話、わかりません――お兄さんに負けて、あそこで死んで全てが終わる筈だと思っていたら、お兄さんに『生きろ』って怒られて――でも、私にはわかんないんです。今まで『殺す』事でしか生きてこれなくて、自分を表現できなくて、それ以外の事が何も、分からないんです…」
――彼女をあそこで俺が殺していれば、今彼女は苦しむことは、悩む事は無かったのか?
ふと、そんな事を考えてしまう。
――じゃあ、あの時俺は『殺さなければならない状況』でも彼女を殺せたか? 答えはNOだ。俺は――『彼女は間違っている、だから助けたい』と感じたから彼女を助けたんだろ?だから――全ての責任は、俺が取らないといけないんだ。
俯くアリアを横目で見ると、俺は
「エディさん」
「何だ、ユウ」
俺が発言することが予想外だったのか、アリアもこちらを見る
「――全ての責任は、俺にあります。"Tempest_Dragoon"の凍結失敗、そして『男でありながら』あの機体を起動させてしまった事。――彼女を『俺の勝手』で助けてしまったこと 全ては、俺の責任です――もし何かの処罰をするなら、彼女ではなく俺に…」
「お兄さん!?」
エディさんはこちらを睨むと、俺はその目を見る。いつもの温厚な感じとは違い、威圧感が混じった、
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