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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
序章 『交差』 ‐暴風の竜騎兵と紅の姫君‐
第1話 『目覚めし暴風』
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「まさか――」
本当ならば、預かった代物の中身を開けるなんてしてはいけないのだろうが――緊急事態だ
俺はケースを開けるとそこには――
――『翼と剣を象った、灰銀色のネックレス』、それが……丁寧に収められていた
――そして、根拠も理由もないが『何故か懐かしさを覚えてしまった』のだ
こうなったら、ダメ元だ――どうせこのまま死ぬのが目に見えているのなら、やるしかないッ――それに、まだ俺は死ねないッ!
俺はケースの中からそのネックレスを右手で掴むと
「俺は…俺は、こんな所で死ぬわけには行かない。『空を護る』って夢も、何も果たしちゃいないんだから――俺は、死ねないんだ! お前にもし意思があるなら、心があるんなら――もう一度空を飛ぶための力を俺に貸せ!テンペスト!」
その瞬間、ネックレスが眩い光を放ち、輝きだした
「一体何が――」
彼女は身構えつつもその眩しさに目を塞いだ。
そして俺には、その瞬間――声が聞こえた
――『 やっと みつけた 』
嬉しそうな彼女の声、それが――確かに聞こえたのだ
そして、その一帯は光に包まれて――光が晴れたそこには
「そんな、馬鹿な――男がISを起動させるなんて、どうしてッ――あり得ない!」
彼女は困惑しながら叫んでいた。だが――彼女は気がついただろうか?その時自分が『笑っていた』という事に
俺は、ISを纏っているのを確認すると同時に――身体中に力が沸いてくるのを感じた。そしてそれは、どこか――どこか懐かしいものであった。
「…ありがとう、応えてくれてありがとう――だから今度は俺の番だ。俺が――お前を使いこなしてみせる、だから行こう。俺と飛んでくれ、テンペスト!」
呼応するように、"Tempest_Dragoon"は6枚非の固定浮遊部位に存在する羽、エネルギーウイングを背中に広げた。
――その日、少年は再び空を飛ぶための力と出会う。その力は、あまりにも大きすぎて―― 一歩間違えば、災厄になりかねない力。
――だが少年は誓う。もしISに心があるのなら、『俺はコイツを災厄ではなく、空を飛ぶための翼とする そして、この世界はどうしようもなく醜いけど、人の心はまだ光と可能性に満ちている』という事を教えてやりたかった。
――『翼をもがれた少年』は再び空を駆ける為の翼を得る。
――そしてまた、少年は自分にとっての運命を左右し、大きく関わっていく事になる『血濡れの姫君』と出会う。
物語の歯車は、今――動き出した。
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