第十八話
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「することないな~」
「なら今すぐ愛の言葉を言うですぅ~♪」
「断る、まだ少し待て」
「う~~~」
ヴェントとキャナルは他愛もない会話をしていると、ホールの方が騒がしいのに気付き二人でホールに向かうことにした。
ホールにはアンジュ、リッド、ファラの三人と見馴れない男性と少女がいた。
「アンジュ、誰だそいつら?」
「あ、ヴェント君にキャナル、さっき大学で勉強しに行ってた、アドリビトムのメンバーのキール君とメルディが帰ってきたの」
「メルディだよう!」
「僕はキール・ツァイベルだ、よろしく」
二人の自己紹介を受けると、ヴェントとキャナルも自己紹介をし、キャナルがいきなりヴェントの腕に抱きついてきた。
ヴェントは振りほどこうとするががっちり固定されてキャナルは離れようとしない。
「因みにヴェントはあたしの旦那ですぅ~♪」
「っな!いきなり何言ってる!まだ告白もしてないだろ!」
「ふ~~ん、告白するんだ~」
ヴェントはしまったという顔をするがアンジュたちにはしっかり聞かれたらしく、リッドはヴェントの肩に手をポンポンと叩き、アンジュとファラは笑みを浮かべながらヴェントを見て、キールは目を反らし、メルディは首を傾げている。
しばらくするとアンジュが口を開く。
「ねえ、ヴェント君、今ここでキャナルに告白しちゃえば?」
「おぉ~~、アンジュいいこと言うですぅ~♪」
「できるわけないだろ!」
ヴェントは顔を赤くしながら拒否をすると、キャナルが涙目の上目づかいでヴェントを見てくる。
そしてさらに一言。
「ヴェントはあたしが嫌いなんですぅ?」
「っぐ・・・・」
キャナルが嘘泣きをしながら演技をしているのには気付いているが、キャナルの涙には弱いらしくヴェントはいろいろ考えてる内にキャナルを抱き締めていた。
キャナルは嬉しそうに微笑むとヴェントを強く抱き締め返して、ヴェントは覚悟を決めることにした。
「・・・嫌いなわけないだろ、大好きだ・・・」
「ヴェント~♪」
「キャナル俺と付き合ってくれ!」
もうアンジュたちが居るのも忘れてヴェントは叫ぶとキャナルは少し顔を赤くしながら「はいですぅ」と答える。
しばらくするとアンジュが拍手をしてきて、ヴェントは一瞬で顔が真っ赤に染まる。
「おめでとう二人とも、今日はお祝いね♪」
「・・・完璧に忘れてた」
キャナルから離れると左手で顔を押さえるヴェントをリッドとキールが少し顔を赤くしながら励ましの言葉をかける。
「それじゃ、告白も終わったしキール君とメルディ、『オルタ・ビレッジ』の研究はどうだった?」
「まあまあだ、完成はまだ難しいがいつか必ず実現させてみせる」
「おるた・びれっじってなんですぅ~?」
聞き慣れない単
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