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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第13箱 「なんかよくわかんねーが、不幸(いいもの)もってんだな?」
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ったのに生きられなかった人がたくさんいるんだ。 自分からそれを絶つような事はしちゃだめだよ。…でも…僕がいっても説得力ないかな……。 ……僕は………んだんだしね………。」

隣に立つ。最後の方は聞えないほど,声が小さかった。

「……はっ!余計なお世話だ!」

そう言い唯ひたすら勉学を続けていた。







「……あ!これ…確かジュグラー定理だね?」

劉一は、暫くくじらさんを見ていた時、

散乱している机周辺で、一枚の紙を取った。

「……ん?ああ、そうだ。数学界での難問だよ最大のな。」

こちらを向かず唯淡々と説明をした。

……しかし、くじらがこんなに話す相手なんて兄妹でもいなかったのに不思議だと思っている。


(なんだろうな、こいつと話してると不思議と楽になんだわ。不幸(いいもの)をもってる奴と話しているからか?わかんねぇな……。)

自分の変化を自分自身で観察していたら、

横にいる男が何やら呟いていた。



「……定理から、「n<q<2n」となるような素数qが存在する…… つまり任意の自然数nについてnより大きく2nより小さな素数が必ず存在する ことが証明されており、xは必ず存在することになる。よってこのような数の組は存在しない…… かな………。」



そう言い紙に纏めていった。

「ふぅ…… まあ、こうじゃないかな?」

……劉一は解いた紙を机の上に置き、

ぐっと背伸びをして、更に欠伸を1つ!

「……ん?さっきから何をつぶやいてたんだ?」

くじらが不思議に聞いていた。

先ほどの独り言……その内容を聞いていたら、更に驚くと思うが、考え事をしていた為 聞いていなかったようだ。



「いや!何でもないよ。たd「劉一ィィ!!!」」





“ビクッ!!”





くじらさんと話をしている最中……。

突然の怒声……。

劉一は、恐る恐る振り返ってみる。


後ろに立っていたのは阿修羅のようなめだかちゃんだった。 (汗ッ!)



「え……っと どうしたの??めだかちゃ……」

「………まってたのに…」

「えっ???」



顔を俯かせて何やらプルプル震えている。

「ずっと待っておったのだ!!いつまでたっても戻ってこないのはなぜだ!!」





“ガバッ!!”





泣き顔のように抱きついてきた!

抱きつくというか、壁に押さえつけられてる?

「ご……ごめっ!! ココ広すぎて迷ってた……んだよ……。うぅぅ……」

(苦しい……)

「なら何故!くじ姉と仲良く遊んでおるのだ!? 今日は私と遊ぶ約束であろう!!
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