暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0249話
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り、本来であればエヴァンジェリンの身体へと殺到する筈だった銃弾の全てを弾き飛ばす。

「……誰だ?」

 一瞬エヴァンジェリンの奥の手か何かとも思ったが、そちらへと視線を向けるとまだ念動力の効果が働いている為かピクリとも動けないでいる。だが、その瞳に浮かんでいる忌々しげな色は不思議と俺に向けられたものではないというのは直感的に理解出来た。

「悪いけど、その辺にしておいて貰えるかな?」

 そう言いながら姿を現したのは、中年の男だった。無精髭に咥え煙草。その両手はズボンのポケットへと詰め込まれている。
 一見、どこにでもいそうな中年の男にしか見えないが、そんな男が先程のような攻撃を出来る筈もない。

「高畑・T・タカミチ。君と戦っていたエヴァや、雪広君、那波君、茶々丸君の担任の教師だよ」
「今時の教師というのは、随分と戦闘力が必要らしいな」

 皮肉気に浮かべられた俺の笑みに苦笑を浮かべる高畑。

「ま、これでも色々とあるんだよ、色々と。……雪広君、那波君、大丈夫だったかな?」
「た、高畑先生!?」
「あらあら、まぁまぁ」

 突然現れた自分達の担任に、茶々丸に押さえ込まれながらも驚きの声を上げるあやかに、マイペースな千鶴。

「茶々丸君、2人を離して貰えないかな?」
「……マスター?」

 そうエヴァンジェリンへと問い掛ける茶々丸だが、エヴァンジェリンは何故か何も言葉を話そうとせずにただ無言で俺を睨みつけてくるだけだ。

「……エヴァ?」

 高畑もまた、そんなエヴァンジェリンの様子を不審に思ったのか眉を顰めている。

「あぁ、悪い」

 その様子を見て、念動力をまだ解除していなかった事に気が付きエヴァンジェリンの動きを止めていた念動力を解除する。

「貴様、今のは何だ?」

 動けるようになるや否やの一言がそれだった。
 まぁ、エヴァンジェリンの様子を見る限りではこの世界に念動力、あるいは超能力といった物は一般的ではないと分かるだけにしょうがない。……高畑と名乗った教師の一撃は十分超能力染みてはいたが。

「さて、なんだろうな? わざわざ自分の能力を種明かしするとでも思っているのか?」
「ちぃっ……タカミチ! 貴様もいい所で邪魔をするな!」

 さすがに分が悪いと思ったのか、八つ当たり気味に高畑へとそう怒鳴りつける。

「おいおい、エヴァ。僕が手を出さなきゃ銃弾が命中していたんだけど?」
「ふん、真祖の吸血鬼である私が銃弾くらいでどうにかなると思っているのか」
「今日は満月じゃないから、封印された状態だろうに」
「……吸血鬼、だと?」

 2人の会話から、聞き捨てならない単語を聞き取る。真祖の吸血鬼。このエヴァンジェリンが?

「ん? そうか、そう言え
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