魔法先生ネギま!
0249話
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巡らせ、同時に俺はスライムでその攻撃を防ぎ、あるいは回避しながら反撃する。
魔力の通った糸と水銀のスライム。お互いの攻撃は恐らくどちらも一撃必殺の威力を秘めている。だが、スライムで糸は切れても、糸でスライムは切れない。それだけを見れば俺の方が有利なのだが……
『魔法の射手 氷の7矢!』
その声を聞いた瞬間にスライムを盾として展開。放たれた氷の矢を防ぐ。
エヴァンジェリンにはこれがある。糸での戦いが不利になったと見るや否や魔法による牽制を入れてくる為、こちらとしてもそちらに対処せざるを得ないのだ。
「千日手だな」
「ほう、外国人にしては良く日本の言葉を知っているな」
まぁ、俺が元日本人の転生者だなんてのは想像も出来ないだろうからその感想はある意味で間違いではない。
「だが、その千日手にもそろそろ飽きた。夜も更けてきたし、次の一撃で決めるとしよう。お前も現状で出せる最大の攻撃を出すがいい。後悔しない為にも、な」
再び懐から複数のビーカーを取り出し、見せつけるように指に挟んだソレを弄りながらエヴァンジェリンが口元に笑みを浮かべながら言う。
「いいだろう。こちらとしても、これから先どうするかを決めないといけないのは違いない。お前の提案に乗ってやろう」
ここまでの戦闘を繰り広げた以上、恐らくこのエヴァンジェリンが所属しているだろう組織と友好的に接するのは恐らく難しいと思われる。なら、この先レモンが迎えに来るまでどうするかを決めておかないといけないだけに、時間的な余裕はそうある訳でも無い。
脳裏に空間倉庫のリストを表示し、目当ての物をいつでも選択できるように準備をする。
「では……」
「行くぞ!」
そう言葉を放った瞬間、空間倉庫のリストから武器を選択。いつの間にか俺の両手に握られていたのは、以前テロリストから奪ったサブマシンガンが2丁。
「馬鹿な、銃だと!? どこから取り出した!!」
その銃口をエヴァンジェリンの方へと向け、特に狙いを付けるまでもなくトリガーを引く。
轟音を立てながら放たれた数多の弾丸は、射撃値300近いステータスと、ガンファイトLV.9の効果もあって殆ど外れる事無くエヴァンジェリンへと向かう。
「ちぃっ!」
持っていたビーカーを地面へと叩き付けようとした所で……
「させるか!」
「!?」
念動力を使い、エヴァンジェリンの動きを強制的に止める。そして放たれた弾丸がエヴァンジェリンへとその牙を突き立てようとしたその時……
「豪殺居合い拳!!」
そんな言葉が聞こえ、咄嗟にその場を飛び退く。
ドゴゥッッッッッッ!!!!
まるで爆弾か何かが爆発したような衝撃。それが俺とエヴァンジェリンの中間で巻き起こ
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