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東方小噺
目指せ魔法使いと死神娘
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一つの(こたえ)となって私にある形を見せる。
 それが正しい答えなのか。まさかこれが、正解なのか。
 
 止まれば、その答えが確かめられる。けれどもし間違っていたら、もう終わりだ。残りの魔力では、今以上の速度をもう一度出すことは不可能。
 けれど、そんな迷いを私は鼻で笑い飛ばす。
 迷いはいらない。迷うだけ時間は私を置き去りにする。そう、と決めたら、自分が信じたらする。それを貫くだけだ。「停滞」はするわけにはいかないのだから。
 
 込めていた魔力を小さくし、段々と速度を落としていく。
 そんな私を「距離の変わらないまま」の遠さで見ていて小町はきょとんとした目をする。
 そしてある所まで落ちたところで、私は無理やり反転をして急ブレーキをかける。「後ろ」が、目に映る。

「やっぱり、か」

 さほど離れていない所に飛び立った岸があった。
 今まで飛んだ距離から考えれば、ありえないほどの近さに。
 つまり、実際のところ私は飛んでいなかったということだ。
 小町のペテンに掛かっていたのだ。
 傍から見れば一箇所にでも止まっていたようなもの。知っているものから見れば酷く滑稽な光景だったに違いない。

 呆れ、私は炉を――ミニ八卦炉を前方へと掲げる。両手で持ち、それに残ったありったけの魔力を込めていく。
 込められた魔力によって熱を帯び、収束したそれが、光へと変換され新たな形を表す。

――マスタースパーク

 私の十八番。巨大な光線が視界を埋める。そしてその反動を一切堪えずに受け、私は後ろへと凄まじい急加速を受け吹き飛んでいく。
 何とか転げぬようにだけ体を支え、光が途切れるまで両手で確かに支える。支え、光が消えていく。
 確かに目の前にあった岸を、彼方に残して。
 私の体を、対岸の地を送りきって。

「やるねぇ。まさか気づくとは」

 下に降り、疲れに寝転んだ私の上に小町の声が届く。
 ごろんと転がってそっちを向き、呆れた顔をする彼女に得意げにニヤリと返す。

「引っ掛けとかずるい話よね。見て笑うなんて」
「そりゃね。でもあいにく、あたい嘘は言ってないさ」
「妖夢と村紗の事を言っといてよくいう……」

 呆れたように私は溜息を吐く。
 私が気づいた答え。それは、ここが「三途の川」であるということ。
 言わば、生者は渡れない場所だということだ。

――ここはそんなに軽いところじゃないのにねぇ

 あれがヒント。つまり、普通の場所ではないのだと言うこと。
 目の前で渡ってみせたのもきっと意識誘導。渡れるのだと、そう意識づけた。そしてその後「冥界の半人半霊」と「船幽霊」を例に挙げ、更に誘導。確かに渡れるのだと、そう思い込ませた。思い込まされた。

 そして同時に、小町は渡るた
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