薬草防衛戦B
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ー。」
覚悟を決めたスラ吉だが、目の前に置かれたのは薬草3個。
目が点になった。
渡すのを拒否した奴が、何故今になって渡す?
さっぱり分からなかった。
「ギュー(なんのつもりだ)?」
「キューキュー!」
突然、説教が始まった。
他人の物を取っては駄目、他人に迷惑をかけては駄目。
真剣に語るスラ子。
いつもなら「俺の勝手だ!」と叫びたいが、敗者だから黙って聞いた。
最後に「怪我をさせて、ごめんね」と謝る。
治療の為に、守っていたはずの薬草を、渡してくれたようだ。
スラクックとスラ太朗の分も。
「ギュー(おかしな奴だ)。」
薬草を力づくで、奪おうとした。
こうなったのも自業自得だ。
放置しておいても、誰も文句は言わない。
むしろ、よく不良達を倒してくれたと、褒められるだろう。
それなのに・・・・。
ここで初めて、スラ吉はスラ子に興味を持った。
人間みたいな姿の同族。
何度倒しても、立ち上がる奴。
馬鹿なのか優しいのか。
「ギューギュー(俺達の敗北だ、お前に従う)。」
スラ吉は・・・・・・・・・・・・・・・負けを認めた。
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