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IS インフィニット・ストラトス  〜さびしがり屋の少年〜
序章 僕は...
転校

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「ハァ...」
俺、織斑一夏は職員室につながる廊下を歩いていた。
理由は簡単。
千冬姉から呼び出しを受けたからだ。
まぁ、原因と言えば、シャルロットと混浴とか、ラウラとの...キ..キスとかだけど。

『...二..目..う...でしょ...!?』

ん?これは山田先生の声か?
ほかにもザワザワとした声が聞こえる。
何かあったんだろうか。
とりあえず入ってみるか。
ドアをコンコン、とノックした後、「失礼します」と言いながら入る。
その瞬間、俺は自分の目を疑った。
職員室の中の騒ぎの中心に、俺と同じ、IS学園の制服を着た、男子が立っていた。
顔は幼さが目立って小学生のように見える。やせ気味で、身長は130あるかないか。もしかしたら120前半ぐらいだろう。髪は結構伸びていて、左目が隠れている。
その瞬間、俺の頭に何か固いものが振り下ろされた。
「痛ってぇ!?」
そして脳内で細胞が死滅していく中、俺の頭の中では、あることがよぎった。
この痛み、そして振り下ろしたもの固さ、角度。
...オールグリーン。これは出席簿を持った千冬姉だ。
後ろを向くと、案の上千冬姉がいた。
「まったく。ノックの返事を待つこともできんのか」
落胆したようにつぶやく。
「すみませんでした」
素直に謝る。
「でも、これ、どういうことですか?」
もちろん、聞いているのは、騒ぎの中心にいる男子のことである。
「ああ、新しく入ってきた転校生だ」
と、そこであの男子がこっちに気付いたようで近くに寄ってくる。
「えっと、織斑一夏君、だよね?」
「ああ。そうだけど」
そう返した瞬間、ほんの一瞬、目の前の男子の顔が喜びに変わった気がした。
気のせいか?
「蒼井 蒼空(あおい そら)よろしく」
そう微笑みながら手を差し出してくる。
「蒼空か、よろしく」
そう言いながら俺はその手を握った。


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