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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第22話 王都であれこれ
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んは、炭を使ってみてどう思いましたか?」
この質問が試験の一環と見たのか、スカロンさんは真剣に答え始めました。
「先ず最初に、本当に簡単に美味しく焼ける事に驚きました。そしてその奥の深さに更に驚きました。少し煽ぐだけで火力が簡単に強くなるし、炭自体の品質の差も見た目からは想像も出来ない程に大きかったのです。同じ炭でも、料理に嫌な臭いが付いてしまうものもありましたから。最初に聞かされた、焼き一生の意味が良く分かりました」
ここまでは感想の様です。しかし次の言葉に、私も驚かされました。
「それに炭は、厨房だけで使うのは勿体無いと思います。火が出ませんし、炭が燃えている姿はとても綺麗ですから。小型のコンロを作成して、客の前で焼くともっと客を呼び込めると思います。その場合は、肉は最初から一口サイズに切り分けておくと良いと思います。更に言わせてもらえば、焼くのをお客にやらせてみるのも良いかもしれません」
なんとスカロンさんは、焼肉を提案して来たのです。私は父上の目を見ると、大きく頷きました。
「合格だ」
父上の言葉に、ジェシカが喜びの声を上げました。スカロンさんは、少し涙ぐんで頷いていました。そこに私が声をかけました。
「先程スカロンさんが言ったのは、焼肉と言う物です。東方では、これ専門の店も在る程です」
私の言葉に、スカロンさんは苦笑しました。口では「やはり考える事は同じと言う事か」と、呟いていました。
私と父上はスカロンさんと、新生魅惑の妖精亭について会議をする事にしました。お店自体は新装開店として、当初の予定通り炭火焼を前面に押し出す方向になりました。焼き肉は使わない手はありませんが、常に焼けた炭を用意しておくとなると経費がかさむので予約制にしました。必要な道具や専用のテーブルは、ドリュアス家の方で用意する事としました。その代わりデミグラスソースを、早急に完成させるように条件を出しました。(会議の途中でスカロンさんの口調が、何時の間にかオカマに戻っていました)
この日は会議で遅くなったので、魅惑の妖精亭に一泊し領地へ帰る事になりました。領地に帰ったら、やる事が山積みです。マギ商会に魅惑の妖精亭の話を通して、必要な道具類や専用テーブルの作成。加えて鍛冶職人との顔合わせや、日本刀の説明と作成依頼もしなければいけません。更には魔の森の調査もあります。
(領地に帰っても忙しそうですね)
そう言えば折角同年代の男が居るのに、殆ど喋って無いのはいかがな物だろう?
……友達欲しいです。
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