暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第22話 王都であれこれ
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料に、木の精霊の存在を臭わせる一文を2・3発見しました。しかし、見つかったのはそれだけで全く当てになりません。
強力で珍しい幻獣や魔獣の情報は、全く発見出来ませんでした。
総括すると、何も分からなかったと言う事です。……泣きたいです。
領地に帰る前に、魅惑の妖精亭に寄って試験結果を判定しなければなりません。
早速魅惑の妖精亭に向かいましたが、魅惑の妖精亭は閉まっていたのです。中から人の気配がしますので、少なくとも留守と言うことは無さそうです。
父上が扉をたたき、開ける様に声をかけました。すぐに鍵が外され、中からジェシカが出て来ました。その様子は、かなり
草臥
(
くたび
)
れていました。(これで6歳ですか……やっぱりシュールです)
ジェシカに案内されて店の中に入ると、そこには少しやつれたスカロンさんが居ました。スカロンさんは「お願いします」と言うと、厨房へ引っ込んでしまいました。(あれ? オカマ言葉は?)
私が困惑していると、ジェシカが私の疑問に答えてくれました。
「お父さんは料理の時だけ、昔の口調に戻っちゃう様になったの」
その言葉に私と父上は、何となく納得してしまいました。それだけスカロンさんは、今回の試験に真剣だと言う事なのでしょう。
暫く待って、出て来た料理は厚めのビーフステーキでした。網焼きにしてある様で、網目状の焦げ目が有り、味付けは軽く塩を振ってあるだけの様です。早速フォークとナイフで、ビーフステーキを一口大に切り分けようとして驚きました。
「「柔らかい!!」」
思わず口に出てしまいました。焼き加減は、ミディアムレアと言ったところでしょうか? フォークで肉を口に放り込みました。
「美味い!! ……だが、これでは」
父上が言いたい事は良く分かります。良い肉を使えば、それだけ原価が高くなり当然値段も高くなります。平民相手の店では、値段の高さは致命的です。しかしスカロンさんがそんな基本的な事で、失敗するとは思えません。それに、この肉と付け合わせの玉葱は……。そこで、父上の言いたい事を感じ取ったのか、スカロンさんが口を開きました。
「そこらで出している普通の肉と、同じ物を使用しています」
スカロンさんの答えに、父上は驚きを隠せない様です。
「……摩り下ろした玉葱に、良く叩いた肉を漬け込んだのですか」
「なっ!!」
私の言葉にスカロンさんが、驚きの声を上げました。
「まさかこんなに早く看破されるとは」
スカロンさんが、私の言葉に呆然としていましたが、結果は目に見えています。これ程美味しいステーキを出して来たのなら、合格で問題無いでしょう。ついでに、炭の感想も聞いておく事にしました。
「スカロンさ
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