魔法先生ネギま!
0248話
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た茶々丸の手へと触れようとして、その手を茶々丸へと逆に掴まれる。
「すいませんが私には古今東西の格闘技に関するデータが入力されていますので」
「きゃっ!」
悲鳴を上げた千鶴諸共その場へと押さえつけられる。
「ふんっ、これでいいだろう。……さて、始めようか」
エヴァンジェリンはチラリと茶々丸達へと視線を向けてから、俺へと近付いてくる。
「あの2人をどうするつもりだ?」
「なに、気にするな。この戦いが終わった後に忘却魔法でここ数時間の記憶を消すだけだ。明日にはいつも通りの生活が送れるだろうさ」
「そんなのは許しませんわよ!」
「黙って見ていろ。お前達がこちらの世界に足を踏み入れる必要も能力も無いのだからな」
皮肉気に笑うエヴァンジェリンには嘘を言っている様子は無い。その辺は信じても構わないか? ……どのみち、俺がこいつに勝てさえすれば問題は無いか。
「いいのか? お前、実は本気を出せないんだろう?」
念動力で感じる危機感と、目の前に実在しているエヴァンジェリンから感じる脅威度。その落差を考えると、恐らく何らかの理由でステータスが低下しているのだろう。
だがそれを言うのなら俺自身もそう大して変わらない。スキルを1度に3つも吸収した直後という事もあり、体調的には最悪一歩手前でおまけに縮んだ身体にもまだ慣れていないのだから。
「ふん、分かるか。だが、それを言うのならお前も随分と辛そうに見えるぞ?」
こちらを見透かすかのように視線で射貫いてくるエヴァンジェリン。
そしてお互いの距離が徐々に縮まり……
「加速、集中!」
精神コマンドの加速の効果で速度を上げ、同時に集中の効果により集中力を上げる。その状態のままエヴァンジェリンの背後へと回り込んでその首筋へと手刀を……
「ほう、速いな。だが、瞬動術ではない。魔法による身体強化か? だが、そんな様子も感じられない。つくづく興味深い奴だな」
叩き込もうとした次の瞬間には咄嗟の判断で手を引いていた。夜の月明かりにチラリと反射した存在を感知したからだ。
「なるほど、私の糸にも気が付くか」
「糸? 成る程、人形使いのスキルか」
口の中で小さく呟いたその内容が聞こえたのか、笑みを浮かべるエヴァンジェリン。
「私の事を知らなくても、人形使いのスキルは知っている。……ますます興味深い。だがいいのか? そのままそこにいても」
……何? 周囲の様子を確認する。何も……いや、糸!?
「これもまた、人形使いのスキルだよ」
いつの間にか俺の周囲へと張り巡らされていた幾重もの糸。もちろんエヴァンジェリンのような奴が使っている以上はただの糸ではあるまい。俗に言う鋼糸とかそっち系だろう。グロウセイヴァ
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