暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルなのは〜優しき狂王〜
第三十七話〜言葉〜
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
見蕩れていた。そしてお互いに気恥ずかしくなったのか、2人はしばらくその場で顔をほんのり赤く染め、目の前に広がるミッドチルダの海を眺めていた。
 2人が喋らなくなった頃、その2人に気付かれずにある会話が行われていた。それはライとなのはのお互いのパートナーである蒼月にパラディン、レイジングハートであった。

『お互いに初心なマスターを持ちましたね、レイジングハート』

『そうですね。マスターは仕事が恋人とも言っても過言ではない人でいしたので、そちらのマスターとの出会いは私としてもいい変化になったと思われます、蒼月』

『だが、マスターは女性の気持ちに対して疎いように感じるのだが。恐らく高町教導官の気持ちにも気づいていないのでは?』

 2機の会話にパラディンが自分の考えを差し挟む。その意見を聞いたレイジングハートは返事をする。

『そのことですが、恐らくマスター自身も自分の気持ちには気付いていないと思われます』

『『………』』

 レイジングハートの返事に蒼月とパラディンの回路が一瞬処理落ち、人間で言うところの思考停止の状態になった。

『何分、マスターは恋愛というものをしたことがありませんでしたので』

『これまでに好意を寄せられたこともなかったのですか?』

 事実を語るレイジングハートに蒼月は質問する。

『御一人だけいました。彼はマスターに魔法の存在を知る切っ掛けを作った人物なのですが、恐らくマスターに好意を寄せていました』

『なら、経験が無いということはないのでは?』

『それについて以前、似たような事をはやて様に言われたことがあったのですが「彼は大事な“お友達”だよ」と答えられまして』

『『…………………………』』

 2機は再び処理落ちする。今度のはさっきよりも長い時間復旧に時間がかかった。

『そう言えば、うちのマスターは他のマスターからも好意を向けられていないか?』

 なんとか復旧したパラディンが蒼月とレイジングハートに尋ねる。

『はい。恐らくですが、フェイト様とはやて様が怪しいかと』

『模擬戦の反応を見るに、シグナム副隊長も含まれるかと』

 レイジングハートはバルディッシュやリィンフォースから聞いた情報を頼りに、そして蒼月は模擬戦後の会話などから推測した発言をする。

『その人たちは自覚を?』

『『………判断しかねます』』

 パラディンの質問にロジックエラーを起こしかけた2機は演算を放棄した。自分達のマスターの今後が少し不安になる相棒たちであった。














―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




ラ「前回はお見苦し
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ