第三十七話〜言葉〜
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見蕩れていた。そしてお互いに気恥ずかしくなったのか、2人はしばらくその場で顔をほんのり赤く染め、目の前に広がるミッドチルダの海を眺めていた。
2人が喋らなくなった頃、その2人に気付かれずにある会話が行われていた。それはライとなのはのお互いのパートナーである蒼月にパラディン、レイジングハートであった。
『お互いに初心なマスターを持ちましたね、レイジングハート』
『そうですね。マスターは仕事が恋人とも言っても過言ではない人でいしたので、そちらのマスターとの出会いは私としてもいい変化になったと思われます、蒼月』
『だが、マスターは女性の気持ちに対して疎いように感じるのだが。恐らく高町教導官の気持ちにも気づいていないのでは?』
2機の会話にパラディンが自分の考えを差し挟む。その意見を聞いたレイジングハートは返事をする。
『そのことですが、恐らくマスター自身も自分の気持ちには気付いていないと思われます』
『『………』』
レイジングハートの返事に蒼月とパラディンの回路が一瞬処理落ち、人間で言うところの思考停止の状態になった。
『何分、マスターは恋愛というものをしたことがありませんでしたので』
『これまでに好意を寄せられたこともなかったのですか?』
事実を語るレイジングハートに蒼月は質問する。
『御一人だけいました。彼はマスターに魔法の存在を知る切っ掛けを作った人物なのですが、恐らくマスターに好意を寄せていました』
『なら、経験が無いということはないのでは?』
『それについて以前、似たような事をはやて様に言われたことがあったのですが「彼は大事な“お友達”だよ」と答えられまして』
『『…………………………』』
2機は再び処理落ちする。今度のはさっきよりも長い時間復旧に時間がかかった。
『そう言えば、うちのマスターは他のマスターからも好意を向けられていないか?』
なんとか復旧したパラディンが蒼月とレイジングハートに尋ねる。
『はい。恐らくですが、フェイト様とはやて様が怪しいかと』
『模擬戦の反応を見るに、シグナム副隊長も含まれるかと』
レイジングハートはバルディッシュやリィンフォースから聞いた情報を頼りに、そして蒼月は模擬戦後の会話などから推測した発言をする。
『その人たちは自覚を?』
『『………判断しかねます』』
パラディンの質問にロジックエラーを起こしかけた2機は演算を放棄した。自分達のマスターの今後が少し不安になる相棒たちであった。
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ラ「前回はお見苦し
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