暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 〜天才は天災を呼ぶ〜
第13話
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別に下手なことを期待してた訳じゃないけど、こういうヒロインぽい人って料理下手だったりするじゃない? こう、漫画的には……。 やっぱり漫画は空想世界の産物だから、あんな容姿は整ってるけど料理ダメみたいな人ができるんだろうか? そっちのほうがギャップ萌えとやらになるから……。

「お粗末様だよ。 みんなも料理してみたら? 意外に簡単だし、食費も浮いたりするしね」

 どこの主婦発想ですか!? と言いたくなるような発言が、友永さんから飛び出す。 確かに料理ぐらいはできた方がいいよね。

「でも、上手くいかないんだ……、何回もやってるんだけど、いつも微妙で……」

 そう、私は毎回料理を失敗してしまう。

「う〜ん、料理なんて、料理本に書いてあることを実践すればだれでも一定のものは作れるようになってるはずだよ? 料理本見ても失敗する人はほとんどが、『これは別に抜いてもいいよね』とか、『隠し味にこれを入れてみよう』とか、勝手なことをやって失敗するんだし」

 うっ! 痛いところを突かれてしまった。 私が料理に失敗したときのセリフそのままだ……。

「え、でも料理本見ただけだと、このハンバーグはできないでしょ!?」

 私が、自分の失敗を思い返し、微妙に落ち込み始めたとき、パーティを企画したクラスメイトの一人、『持筧 フラン』さんが置いてあった料理本を手に取り、ぺらぺらとめくりながら友永さんに確認する。

「ないよ。 オリジナルだからね」

 言ってることが違うじゃない!! 料理本から派生してるし!!

「私の場合は、最初は料理本で基本を身に着けたって感じかな? 調味料の入れる順番とか、火を通す順番とか、基本的なことは大体覚えられるよん。 それと、調味料の組み合わせによる味の変化なんかも確認できるから、料理本は最初必須だね。 私は一応基本は覚えたから、今はそれを応用していってる感じだね」

 こともなげに言う友永さん。 もう私たちは顔を見合わせて苦笑いするしかなかった。

「そ・れ・にぃ、おいしいものを食べたいじゃない? おいしいものを食べるのが私の一番の楽しみなのよねぇ」

 ちょっとみんなが友永さんのハイスペックさに距離を置きそうになったタイミングで、友永さんからこの発言。 普段なら、「はん、そんな慰めいらねーよ。 出来るやつの自慢かコラ!!」と言ってしまいたくなるような発言だが、あんなにキラキラした目をして言われたら、何も言い返せない。 ウソをついてるんじゃないっていうのは、ちょっとふやけた笑顔ですぐにわかる。 あぁ、すごく可愛い。

「よ〜し、OKOK!! 友永さんの戦闘能力も確認できたし、これで料理のほうは解決だね。 当日もおいしい料理をよろしくね♪ あ、厨房とかの話は取り付けてあるから気にしなくてい
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