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インフィニット・ア・ライブ
第二話「入学 ~begin~」
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夏と楯無の顔には恐怖が浮かぶ。

「ギルティ」
「いやいや!ほら、人生で一度のイベントだからはっちゃけちゃっただけだって!!」
「そうそう!裁判長、情緒酌量を!執行猶予を!」
「そんなんで済むなら、警察は要らないよ〜」

 二人は気付いた。本音の顔が笑顔だが、眼は笑っていないことに。

「ちゃーんと、反省してねー」
((オワタ\(^o^)/))

 覚悟を決めた二人に、本音はゆっくりと近付く。
 その日、IS学園のとある一室で、男女の阿鼻叫喚が響き渡った。

―――数分後

「全く、貴方は子供ですか」
「兄さんよりは、大人のつもりだけど」
「比べる対象が、すでに手遅れです」

 IS学園の廊下をスーツ姿のエレンと、ぼろ雑巾のような格好の一夏が歩いていた。
 あの後、虚の連絡によってエレンが一夏を迎えに来て、そのまま教室に向かっている最中である。

「ところで、その恰好は?」
「ふむ。伝えてませんでしたか。私は表向きは教育実習生として、IS学園に入ったのですよ。驚きましたか?」
「いや、もうこの手の出来事は嫌と言う程体験したんで。本当の目的は、俺の護衛ですか」

 苦虫を噛み潰したような表情になった一夏に、エレンは苦笑する。

「ほら、あそこが私達の教室です」

 エレンが指した方に視線を向けると、そこには『一年一組』とプレートが掲げられた教室があった。
 それプラス、何やら女性特有の甲高い声が響き渡っていた。

「おそらく、織斑千冬か、織斑千夏のどちらかが原因でしょうね」

 尋ねる前に答えを返され、そんなに俺って分かりやすいのか、と落ち込む若干一夏。

「ブッ。……では、行きますよ」

 落ち込む一夏を見た瞬間、エレンの鼻から紅い液体が垂れそうになったが神速で抑えたことにより、ひぐらしの鳴き声がBGMで聴こえてきそうな惨劇が起こる事態は回避された。
 そんなことを露知らない一夏が気持ちを切り替えた時、エレンが教室のドアをノックした。

「すみません。遅れて来た者です」
「よし。入れ」

 教室の中から聞こえた声に、一夏の顔は一瞬だけ憎悪に染まる。

「一夏君……」
「大丈夫です。俺は織斑一夏じゃありません。DEM社の社員で、アイク兄さんの弟、一夏・ウェストコットです」

 一夏の様子を察したエレンを心配させぬよう、一夏は自分は大丈夫だとアピールする。
 それによって、エレンの表情も緩み、二人は教室の中へ踏み出す。

織斑千夏side

 入学式で何やら騒動があったらしいが、とある事情から出席できなかった『世界初の男性操縦者』である『織斑千夏』は、自分のクラスで席に着いていた。
 周りからは視線を感じるが、余裕な態度から彼にとっては想定内のよう
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