暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第9話:めんどうとか言うな!
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
(エンドール − ブランカ 間の平原)
シンSIDE

エンドールのカジノで、もう一人の仲間マーニャさんと合流した俺達は、早速お金をせびる彼女を無視して冒険の旅へと出立する。
俺がリューノちゃんのお陰で旅費を得る事が出来たと告げ、心からの感謝を彼女に告げつと、ウルフさんが優しくリューノちゃんの頭を撫で、彼女の気持ちを察してくれた。

だけどマーニャさんが……
『よっしゃ! 私がその旅費を数倍にしてあげるわ!』
って、カジノに注ぎ込もうと両手を差し出す。

さっきウルフさんが言っていた『あの女に金を渡してはダメだ!』の意味が、こうも早く解るとは……
このお金はリューノちゃんの涙で出来ているんだ!
無駄遣いは絶対にさせない!

『マーニャさん……俺達は今すぐ出立するんだ。この場でカジノから出ないのなら置いていく……じゃぁね!』
ウルフさんは感情を込めない口調で言い放ち、マーニャさんの前から立ち去って行く。
勿論俺達も彼の後に続き、彼女の前から……カジノから出て行く。

『や、やぁ〜ね冗談よウルフちゃん! 私も行くから……勇者様〜、私も一緒に冒険するから! 置いてかないで〜……マーニャちゃん頑張るぅ〜!』
あはは、完全ダメ人間かと思ったけど、彼女も面白い人なだけだね。

実際マーニャさんとミネアさんは、結構強い女性だ。
メラ・ギラ・イオと幅広い攻撃魔法を駆使するマーニャさんに、回復系やバギ・ラリホーを使うミネアさん。
俺が前衛を務めれば、実にバランスの良いパーティー構成になる。

でもウルフさんが戦ってくれない……
戦闘が始まると後方へ下がり、リューノちゃんを守る様に身構えている。
彼女(リューノ)は戦闘が苦手なので後方待機も納得するが、ウルフさんは見るからに強そうなのに何で戦ってくれないんだろう?


「ちょっとウルフ! 何でアンタは戦わないのよ!? アンタこう言うときのために、お父さんから剣術指南を受けてんでしょ!」
どうやらリューノちゃんも俺と同じ事を思っていたらしく、言い出しにくい俺の代わりに言ってくれた。

「え〜……だって〜……めんどいじゃん! 俺が戦わなくても勝てるんだから、俺が面倒な事する必要ないじゃん!」
凄い理由が出てきたぞ!
え、ウルフさんてこんな人なの!?
もっと真面目な人かと思ったのに……

「はぁ!? ぶっ殺すわよアンタ! みんな真面目に命をかけてるのよ……ふざけてんじゃないわよ!」
案の定反応したのはリューノちゃんだった。

「この台詞を俺に教えたのは、君のお父さんだ。文句があるなら父親に言えよ」
「な、何でお父さんの名前が出てくるのよ!?」
うん。未だ掴めないリューノちゃんのお父さん……
どういう事なんだろう?

「落ち着いてリューノちゃ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ