第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第8話:進むべき道が定まったかな?
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(エンドール)
リューノSIDE
「……でネネさんは、私のお父さんの事を何か知ってますか? 何か情報があれば今後の方向性を定める為、お聞きしたいんですけど……」
先程ウルフとの口論時に、喧嘩両成敗と耳を引っ張られ、ビアンカさんの様な為人だと把握した私は、出来るだけ低姿勢で情報を聞き出そうと試みる。
「おいおい、リュカさんが人妻に手を出す訳ないだろう。聞くだけ無駄だと思いませんか?」
しかしウルフが特定常識論で否定してきた。
こいつ情報を聞き出してないな!
「そりゃお父さんは他人の女に手を出さないけど、分からなきゃナンパくらいはするでしょ! ネネさんは美人なんだから100%お父さんのターゲットになると思うわよ」
私は自分の父親を正しく評価する……勿論それは部下であるウルフにも理解出来たみたいで、大きく頷き納得する。
「それもそうだね……じゃぁ改めてお伺いしますがネネさん。リュカさんにナンパされた事はありますか?」
「はぁ……あるかないかと聞かれても……リュカさんが誰だか分からなければ……何とも言えません」
「あぁ…そうか。えっとですね……紫のターバンを巻いた、すんげーイケメンです。今まで出会ったどのイケメンよりもイケメンです!」
「まあ…ウルフ君よりもイケメンかしら?(笑)」
「「はい!」」
ネネさんにはウルフの台詞が冗談だと思ったらしく、笑いながらお父さんのイケメン率を侮ってくる。
だから私もウルフも声を揃えて肯定する。
そう……ウルフの良いところは、自分をお父さんには敵わないイケメンだと自覚している事だ!
「ざ、残念ながら私には憶「僕、その人を知っているかもしれません」
ネネさんのガッカリ情報の発表を遮って、息子のポポロ君が期待出来そうな発言をしてきた。
男の耳にお父さんの情報が入ってくるのは信じがたいけど……
「え、マジッスかポポロ君!? 『僕、女の子に間違われてナンパされました』ってんじゃないよね!? 絶対にあり得ないぞ!」
「ち、違いますよ! 僕はそんなに女の子っぽくありません!」
そうよね……この子は女の子には見えないわよね!
それに例え女の子っぽくても、お父さんが間違えるとは思えないし……
匂いで『美女が居る!』って言うひとだものね!
「あの……リューラちゃんとはお知り合いですか?」
「え、貴方…リューラの事を知ってるの!? 私とは腹違いの姉よ。1日だけど姉よ!」
「やっぱりそうだ! 一度だけ妹さん達の名前を聞いた事があったんだけど、忘れちゃってて……」
ほぅ……リューラが私達の事を話題に出した!?
あの沈黙ロリータの事だから、きっとお褒めいただいたワケじゃないわね。
まあ私達3人とも、お互いを褒めたりはしないけどね。
「そ
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