合流〜
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頭を振る。
「コウハさん・・・」
「大丈夫、まだやれる」
リーファが回復してくれながら、俺は考える。・・・どうやら完全に対策が立てられているらしい。残念ながらあの鎧では俺の威力は届かない。キリトなら行けるが、それは三人がかりによるガードで弾かれる。・・・残りの九人は全てメイジ。隙あらば炎の雨を放ってくる・・・素晴らしいフォーメーションだ。・・・けど。
「(攻めるしかないよな・・・!)」
再び突っ込む。目の前まで迫り、スライディング。そのまま蹴りあげ、盾を上げるも、すぐにランスが迫る。
「っと!!」
右の葬解で弾き、立ち上がりながら擬音を振るが、既に盾は戻されて防がれる。そこで背後から気配を感じ、伏せる。その頭上を大剣が通るが・・・再び三枚盾に防がれ・・・火の雨。そこからは繰り返しだ。いくらガードを弾こうとしても届かない。むしろこっちの回復が間に合わない。フィードバックによる不快感に支配されかけた時、リーファが叫んだ。
「もういいよ!またスイルベーンから何時間か飛べば済むことじゃない!取られたアイテムだってまた買えばいいよ、もう諦めようよ・・・」
「嫌だ」
その声は・・・SAOの黒の剣士、キリトのものだった。
「俺が生きてる間は、パーティーメンバーを殺させやしない。それだけは絶対嫌だ」
「・・・」
・・・そうだ。俺達が負ければリーファだって・・・それに・・・
「(どんな事だって・・・もう二度と手を離さないって決めたじゃないか・・・!)」
そうと決意すれば・・・身体はいくらでも動く。
「「うおああああ!!」」
俺達は吼え、突進。キリトは盾を左手でこじ開け、剣を隙間に差し込む。俺は擬音を全力で叩きつけようとする。
「く、来るな!」
サラマンダーのランスを弾くが、僅かに体制がぶれる。更にすかさず二発目のランス。
ガキィン!
「っ・・・」
それも弾くが俺も飛ばされ・・・下に足場はなかった。
「しまっ・・・」
「コウハ!!」
俺は咄嗟に亞莎を掴み、投げる。
「コウハさん!?」
そして・・・水中に落下した。
「(くそ・・・!)」
すぐに水面に上がろうとするが・・・見てしまった。巨大なモンスターが迫ってくるのを・・・
「(おいおいマジか・・・!)」
このままじゃパックンされるだろう。・・・呉の民が水の中で死ぬなんて・・・
「(そんなこと・・・あってたまるか!)」
擬音を構える。抵抗するだけ抵抗してやる・・・!こんなとこでやられる訳にはいかないんだよ・・・!
グォォォォ!!
「(・・・来る!)」
その瞬間・・・何かがモンスターを吹き
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