暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
合流〜
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三人がかりならまず手間取らない。ちなみにキリトはずっと魔法を使うのに必要なスペルワードを練習している。俺?・・・まぁ、詠唱なら慣れてるので差し支えはない。・・・その時だった。

「パパ、接近する反応があります」

「モンスターか?」
「いえ・・・プレイヤーです。多いです・・・十二人」

「じゅうに・・・!?」

リーファが絶句する。・・・ということはその人数は普通ではあり得ないのだろう。

「ちょっとヤな予感がするの。隠れてやり過ごそう」

「どこに?身を隠せそうな場所は・・・」

「ま、そこはオマカセよん」


リーファは俺たちを壁際に寄せ、詠唱する。すると緑の空気の渦が巻き起こり、身を包んだ。

「喋るときは最低のボリュームでね。あんまり大きい声出すと魔法が解けちゃうから」

「了解。・・・シルフも便利な魔法があるんだね」

「あと二分ほどで視界に入ります」

俺達は岩肌に身体を押し付ける。

「・・・ん?」

遠くで何か見えた。俺は二人に聞く。

「おい、アレなんだ?」

「え、どれ?」

「・・・?・・・見えた。あの小さいコウモリのことか?」

「!?」

「ああ、アレって・・・ってリーファ!?」

リーファが飛び出し、素早く詠唱を開始する。

「お、おい、どうしたんだよ」

詠唱を完了させ、緑の針を乱射しながらリーファが答える。

「あれは高位魔法のトレーシング・サーチャーよ!!潰さないと!!」

コウモリが串刺しになり、消える。

「街まで走るよ、二人とも!!」


「もしかして、潰したのもバレるのか!?」

「そうよ!きっとこの辺でもう一度サーチャーを使う筈・・・それに、さっきのは火属性の使い魔なの」

「じゃあ、今来てるパーティーは・・・」

「サラマンダーか!」

キリトがそう言って顔をしかめる。俺達は全力で走り出す。


・・・ちなみに、洞窟内・・・というか光がない場所では空を飛ぶことができない。シルフが本来アルンに行く際には俺が選んだ種族・・・ケットシーがテイムした騎乗動物を使うらしいが、遠回りになってしまう為にわざわざこちらのルートを選んでくれたのだ。・・・と、目の前に巨大な地底湖が見えた。


「お、湖だ」

そしてルグルーへと通じる一本橋に入る。

「どうやら逃げ切れそうだな」

「油断して落っこちないでよ。水中に大型のモンスターがいるから」

「うわ、それは怖いな」

短いやり取りを交わしながら走り続ける。・・・その時だ。頭上を光が通過していき、目の前に着弾する。すると巨大な土の壁がせりあがり、行く手を封じられた。

「やばっ・・・」

「な・・・」

「ちっ・
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