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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第10話 遭遇
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リュウキはある地点に立ち、そして目を瞑った。
「……一歩……二歩…。」
目を瞑り……歩きながら歩数を数える。そして次の瞬間。
「三ッ!!」
三歩目を踏み出した瞬間だ、“がぁぁ!”と複数の唸り声と共に、ウルフ達が突然現れた。
「ふむ……。やはりそう言う類のトラップか」
リュウキはモンスター達を、見渡しながらそう呟いた。攻撃を躱しながら、その数を冷静に数える。
「3……4……、計6匹か」
数え終えると、リュウキは剣を抜き出し、器用に手で円を描くようにまわした
「さて……。武器の性能、お前達の性能の最終チェックをさせてもらうか」
ニヤリと笑うと不敵にも動かずに複数のウルフ達を迎え撃っていた。
丁度同時刻、リュウキと同じ場所で。
「………あれ?」
リュウキが複数のモンスターと戦うそれを見ていた者がいた。その人物はフードで顔をすっぽりと覆い。表情は見えない。そして、性別も特定が難しい。さっきの声色から女性では無いかと思われる。
「……ねぇ、お姉ちゃん。あの人を見て!」
もう1人のフードをかぶっている人物に慌てて言った。
「……どうしたの? レイ。ああ……私達みたいな戦いをしてる人いたんだ」
そう呟くと……、姉の方は首を振った。
「私達には関係ない事よ。さぁ、行くわよ」
そう言うと、背を向けた。
「違うの。あの人の周りにいる狼が……、す、すごい数なんだよ!」
「えっ…?」
振り向きもう一度そちらの方を見た。確かにさっきは草原の木々や葉で隠れて見えてなかったが……。
確かに、その周りにはウルフがいた。ボアと違って、動きが素早く、複数で狙われたら危険な相手だ。
それが……。見える範囲で4匹以上いた。
「ね……ねぇ! お姉ちゃん! あの人、助けないと! 危ないよっ!」
フードを被ったプレイヤーの内の1人が慌ててそう言い剣を取り出した。
「ッ。待って」
あんな危ないところに1人だけいかせられない。この時、彼女は強く思っていた。
危ない所に妹を一人で行かせる事はしたくない。
だって、私の……家族なんだから。とても、大切な……妹なんだから、本当なら、妹だけでもはじまりの街でいて欲しい。私は……あの街でゆっくり腐っていくのは嫌。たとえゲームで死んでも、……負けたくない。
妹が死んでしまうのだけは絶対に嫌なのだ。ゆっくりと腐っていく事よりもずっと嫌だった。
「私も行くから。1人じゃ危ないでしょう!」
「う……うんっ」
2人は意を決して、走り出した!だが、次の瞬間だった。駆け出そうとした瞬間だ。ウルフ達は硝子が砕ける様な音を響かせなが
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