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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第7話 決戦・揺るがぬ決意
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ードを見つめていた。
そんなジャックを見て不安感が頭をよぎった。
これまで決して長く共にいた訳ではないが ジャックという男の事を理解していた。
それは。
決して 仲間を裏切らない。
仲間を見捨てない。
そして仲間の為なら。
彼の理屈っぽくて マイペースなとこ。
それは 本人が無意識に本心を照れ隠ししているのだということも分かっていた。
彼は… 相手の考えを読むテレパシーのような力も使える。
(考えが読めるのにそのことは 一切 面向かって否定しなかったしね……。)
思い出しただけでも笑みがこぼれる……。あの 赤面した顔を思い出すと。
初心な、表情を見ると……。
そのジャックの今の顔は、【不安】【悲しみ】【決意】
そして、何より、【覚悟】がその表情に現れていたのがわかった…。
アカーシャ side out
暫くアルカードを睨みつけるかのように見ていたジャックが皆の方を向く。
『みんな聞いてくれ』
ジャックが口を開いたとほぼ同時に、
まるでわかっていたかのように怒声が飛ぶ。
「だめよ!!! うっ……。」
そう、その声の主はアカーシャだった。
アカーシャが痛みを抑えながら 叫んだのだ。
「どうしたんじゃ?」「無理はするな!」
2人は興奮したアカーシャを宥めていた。
しかし、ジャックは驚いた表情を作る。
「はぁはぁ……何をするつもりか分からないけど 自分が犠牲になろうだなんて思わないで!」
表情から読み取ったもの。
それは、不安や悲しみは仲間がやられてしまうかもしれないこと、を考えた為。
そして、何より一番気にかかったのは。
ジャックの決意と覚悟の表情だ。
それらを、1つの線で繋ぐ。
そして、彼の性格を含めて考えればわかることだった。
それは残されたものには
耐え難い苦しみが残る。
≪自己犠牲≫
『っ!!』
ジャックもまたアカーシャの考えを読むまでもなく。
自分自身の考えが殆どばれていると悟っていた。
(敵わないな……。)
そう敵わない、その一言だった。
(だが……。)
100%彼女が心を読めると言うならば止められるかもしれないが。
止めるつもりは彼には毛頭なかった。
それほど、強い決意と覚悟だったのだ。
『アカーシャ、いいから聞け。そして2人も聞いてくれ……。』
3人は ジャックの方を見た。
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