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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0247話
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た時程の衝撃では無いからだろう。
 額に脂汗を浮かべながらも、脳裏でチラリと考える。あの時はギアス1つを吸収するだけで気を失った。だが、今回は推定3つのスキルを吸収しているというのに違和感や衝撃はあるものの、あの時程では無い。

「ああっ、大変! 大丈夫ですかアクセル君!」

 あやかがハンカチで俺の額に浮いている脂汗を拭き、千鶴が踞った俺を抱きかかえるようにして近くに置かれてあったベンチへと移動する。

「あやか、自販機で何か飲み物を」
「分かりました。すぐに買ってきますわ」

 千鶴に言われて通路脇に置かれてある自販機へと走るあやか。その様子を半ば朦朧とした様子で眺めながらも、身体の中に入ってきたソレを押さえる事に専念する。

「一体何が起きているのか、後できっちりとお話を聞かせて貰わないといけないんだから早く良くなってね」

 ハンカチで額に浮いている脂汗を拭きながら、心配そうに呟く千鶴。1分も経たずにあやかも両手で数本ずつの缶ジュースを手に戻って来る。

「アクセル君はどうしたのでしょう?」
「そう、ね。あの魔法使いみたいな男の人達をどうにかした影響なのは間違い無いでしょうけど……」
「そう言えばそうですわね。アクセル君が目を瞑れと言って、目を瞑ったらすぐにいなくなってしまいましたものね」
「それに、あやかも見たでしょ?」
「……ええ。あの2人のやりとりを聞いた限りでは……」
「魔法、ね」
「そうですわね。召喚術がどうとか火の矢のような物や、自らの影を槍状に変化さてましたわね。まさにファンタジーそのものといった感じで」
「……そう、らしいな」

 ようやく落ち着いてきた俺は息を吐きながらあやかの言葉に同意する。

「アクセル君! もう大丈夫なんですの!?」
「ああ、心配を掛けた」
「あらあら、言葉遣いが随分と変わってるわね」

 千鶴の笑みと共に放たれたその言葉に、意表を付かれる。そう言えばこの2人の前では子供ぶった言葉遣いをしていたんだが、いつの間にか素の俺へと戻っていたな。

「……まぁ、この成りでこんな言葉遣いをしても怪しいだけだろう? 悪いが、子供の演技をさせて貰った」
「確かに何も知らないままでしたら違和感がありましたが、あの凛々しく戦う姿を見た後では特におかしな所など……いえ、逆にそのミスマッチさもまたアクセル君の魅力ですわ!」
「そ、そうか」

 何と言うか、ぶれないな。
 そんなあやかの様子に半ば圧倒されながらも、自分のステータス一覧を表示してスキルの覧を見る。そこにはあの男達を吸収して手に入れた『魔法(炎)』『魔法(影)』『魔法(召喚)』の3つがきちんと表示されていた。
 良し。無事吸収に成功したな。
 だが、疑問も残る。吸収した男の片割れが炎の魔法しか
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