魔法先生ネギま!
0247話
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マンドの加速の効果と俺自身の身体能力のおかげもあり、男達の放った攻撃は俺がいた空間を通り過ぎていくだけだった。
「何だ、この餓鬼。急に素早くなったが戦いの歌でも使ったか? それとも瞬動術か?」
「いや、呪文を唱えてる暇は無かった筈だから戦いの歌はないだろう。となると、瞬動術だと思うが……この歳であれだけスムーズに瞬動術を使いこなすとなると、あまり油断しない方がいいな」
目の前の男達の会話を聞きつつも、千鶴とあやかの前へ出て2人を背後に庇う。
「ア、アクセル君、貴方一体……」
「あやか、その事は後回しよ。まず今はこの場を何とか切り抜ける方法を考えないと。このまま私達を見逃してくれそうな雰囲気じゃないようだし。……アクセル君、どうにか出来そう?」
「どうだろうな。奴等は俺の知らない戦闘技術を持っている。このままだと……いや。待て」
「アクセル君?」
千鶴の戸惑ったような声を聞きながら、目の前に男達のステータスを表示させる。すると目論見通り、スキルの覧にそれらしきスキル名が表示されている。向かって右側の男の方に表示されているのが『魔法(影)』『魔法(召喚)』の2つ。そして左側の男は『魔法(炎)』のみとなっている。
マジで魔法使いか。……魔法を使うロボット物と言えばデモンベインくらいしか思いつかないが、ここは日本でアーカムシティでないのは確定している。となると、俺が原作を知らない漫画やアニメ、ゲームの世界に来たのか?
「ま、何とかなるだろう。少なくてもお前達2人は俺が必ず守ってみせるよ」
見知らぬ子供である俺に対して、とことん親切に接してくれた2人だ。恩人と言ってもいい存在を見捨てるなんて真似は出来そうにないし、するつもりもない。
この世界の情勢が分からないが、少なくても魔法使いなり魔術師なりがいる世界であるのは間違い無い。一瞬Fateの世界である可能性も浮かんだが、あの世界には学園都市なんて物は存在しなかった筈。
「瞬動術を使えるんなら、まずは捕縛した方がいいな。俺が捕縛するから、お前が仕留めろ」
「あいよ。無詠唱の召喚術には注意しろよ」
あからさまにこちらへと聞かせる目的で作戦を話している2人の男達。聞かれても問題の無い実力を備えているのか、あるいは俺が後ろの2人を見捨てて逃げる事は無いと確信しているのか。……まぁ、どちらにしろそのステータスを俺に見せた時点でお前達の命運は決まったも同然だがな。何しろステータス覧にスキルが表示されており、それがPPを使って覚えられないもの。いわゆる念動力と同じ扱いだ。つまりはスライムで吸収して俺のものに出来るという事になる。
当然そうなると目の前の2人は死ぬ事になるが、こいつらの言動から見てどう考えても犯罪者、それも人を平気で殺すタイプのようだから問題
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