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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
足りない物
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手を逆らわず、後ろに踏み込んだ左脚を起点に一回転。そして、レオンに蹴りを打ち込んだ

「ぐっ……!!」

爆発により体勢を崩していたレオンにかわす術はないが、それでも後ろに跳ぶことでダメージを軽減していた

「マズい!!」

シノンの側にはボロマントに髑髏を模したマスク……死銃がいた。死銃は懐から黒い拳銃を取り出すと十字を切った

この距離なら銃を撃てば確実に当たる……が、ピースメーカー程度の威力で射撃を止めさせることは不可能だ
先ほど、言った相手がSAO生還者だから使える手というのは、その身に染み付いた反射的行動を利用したものだ
威力のわからない攻撃は必ずかわす。レオンは最近までAMOをやっていたため、ピースメーカーの威力は知らなかったのだろう
だからこそ利用できたのだが、GGOベテランプレイヤーである死銃には効かない
ピースメーカーの威力を知っているためだ

ならどうするか。ピースメーカーはダメ、走って斬るのも間に合わない

悔しいが俺の力ではシノンを助けることはできない……
こういうとこ大事なところでいつも俺は脇役なんだということを思い知らされる

それでも俺は主役にならなければならない。シノンを救うと決めたのだから

自分の力で解決できなければどうするか?簡単だ。他人の力を借りればいい

俺にもう打つ手段が無いと思っているのだろう。俺を見てニヤニヤしている死銃に……

「間に合えっ!!」

懐から取り出したFNの銃口を向けた
キリトが貸してくれた主役の力。思う存分味わえ、ザザ

おまえの知らない絆の力というものを見せてやる
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