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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第8話 難易度変更してます
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に、クラインはキリトの言う事が理解できなかった。いや、言っている意味は判る。なぜ、今すぐに次の村に行かなければならないのかが判らなかったのだ。比較的、冷静なクラインだったが そこまでは理解出来なかった。
「………」
クラインが必死にキリトの言葉を聞き、考えていた時。 リュウキはただ、目を瞑り腕を組んでいた。彼もクライン同様に考えていたのだ。その内容は違うが。
「茅場アイツの言う事が本当なら、この世界で生き残るのにはひたすら自分自身を強化しなくちゃならない。VRMMOが共通する理想。つまり……オレ達が得られる金や経験値は限られているんだ」
「……一般の家庭ゲームではなく、オンラインゲームならではのものだな。……簡単に強化出来ない様に、……簡単に攻略し、世界を終わらせないように。そして、尚且つ公平である為に……な。運営側からすれば、少しでも長く多くのプレイヤーにゲームをプレイしてもらいたいんだ。……それは当然の措置だ」
キリトに続いて、リュウキも目を瞑ったままそう答えた。そして、更に続ける。
「……そして、この異常時。今は混乱しているから誰も動かないが、キリトと同じ考えに至り、すぐさま行動開始するだろう。少なくとも、βテスターであれば、これまでの有利性アドバンテージもある。……そして、遅れて他の大勢のプレイヤーもだ。……その勢いで、はじまりの街の周囲で狩りを行えば、PoP率も異常に下がる。……レベルを上げる効率、金を稼ぐ効率は悪くなるだろう」
リュウキの言葉、それは理解出来た。当然だろう、一度に行なえるデータの処理量には当然限界がある。人数が多ければ多いほど、その処理が追いつかなくなるから。
「なら……つまりどういうこった?」
クラインは聞き返した。これからの事、それが一番重要だからだ。次の村にいく理由、それが知りたいのだ。
「……つまりはこうだ。はじまりの街周辺のモンスターは……経験値・金は全て狩り尽くされるだろうと言う事。だからこそ、今のうちに拠点を次の村にした方がいいんだ。オレは、道も危険なポイントも全部知っているから、レベル1でも安全にいける」
キリトはそう説明した。まだ、未踏破の場所であれば、誰しもが慎重になる。情報があるか、否かでは天地の差と言ってもいいだろう。だから、情報のある自分と一緒に来いとキリトは言った様だ。
この世界が、デス・ゲームとなった以上、安易な選択はしない方が良いと思えるが、小人数であれば切り抜けられる、とキリトは思っていたからだ。
それに、半日をかけ、クラインのゲームの腕も上がってきているから。
キリトの言葉は、クラインだけではなくリュウキも聞いていた……が、彼はまだ、何も言わず腕を組んで目を瞑っていた。
クラインは暫く沈黙した
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