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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第8話 難易度変更してます
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世界、仮想世界で、現実と限りなく近い世界へと構成されているが、数値の流れで構成されたデジタル世界。
『所詮はデジタル』
それは常日頃、とは行かなくとも、彼は事あるごとに使っている言葉だった。そこまで言えるのは彼の力にある。
彼には、
視える
(
・・・
)
のだ
事、デジタル・データであれば、彼は全てを視通すことが出来るのだ。それは、本来ゲーム上で決められたスキルの様な物ではなく、システム外の力。
1つ、例をあげるとすれば、それが敵モンスターのアルゴリズムを解析、視通す事出来る。0と1の流れから、パターンを即時解析する。
その内容は敵の弱点判明であったり、攻撃値であったり、数値にすれば更に解析する事が出来るのだ。
特に……本当に本気で集中した時の彼の目には まるで世界の全てが数字で出来ているかのように。上から淀みなく流れていくように見えているのだ。それは空だったり、建物……果てはNPCとプレイヤーの区別もアイコンを確認するまでもない。集中すればする程、明確に相手の弱点を見つけることが出来る。そして、破壊対象の、敵を殲滅する効率も通常よりも遥かに上げられる。
ここまでを見れば、圧倒的な力だと言えるだろう。……だが、勿論力にはメリットだけではなく、デメリットも当然ある。
強く集中するが故に、己の全神経を使うのだ。脳をフルに回転させている故にかなり疲労感が襲うのだ。
だからこそ、これは乱用は出来そうには無い。
脳でプレイしている世界だからこそ、一瞬の気の緩みが、ゲームオーバー……即ち、死に直結する。
だからこそ、何をするにしても、この力を使うのは基本的に短時間おこなわなければならないだろう。そして、その力を駆使したからこそ、この世界に異常が来たしている事、それが直ぐに判ったのだ。
そして、
何
(
・
)
が異常なのかも判る。
(この感じは……恐らく……)
リュウキの中で結論は直ぐに出ていた。頭の中で様々な事を考えていた時。
「おい! 来いっ! クライン! リュウキ!!」
キリトが2人の手をとり走り出した。
この場の混乱は、まだまだ極限状態だった。軽く見ただけだが、自分達以外に今動き出すものは誰もいなかった。殆どのプレイヤーはただただ、その場で叫ぶだけだった。それは咆哮、慟哭の様に、このはじまりの街の空に響き渡る。
10,000人の慟哭は、世界をも揺らす。それ程のものだったのだ。
〜はじまりの街・路地裏〜
人気の無い事を念入りに確認したキリトは、2人の目を見据えて言った。
「……クラインは特によく聞いてほしい。オレの提案だ。俺はすぐに次の村へ行く。お前達も来い」
「えっ?」
突然の申し出
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