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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第11箱 「僕……これに乗るの初めてだよ……。」
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「わかりました!いってきます!」
善吉はもう先に行ってしまった為聞いていなかったが とりあえず、僕は止まって瞳さんに返事をかえした。
そんな僕に瞳さん…お母さんは 笑顔で返してくれた。
「むっ、遅いぞ?劉一!善吉は直ぐに出てきたというのに。」
玄関を出ると、 めだかがムスッっとした表情で立っていた。
善吉は直ぐに出てきてくれたのに、劉一が直ぐ出てこなかった事にご機嫌斜めだ…。
「あはは…… ゴメンゴメン。瞳さんにちゃんと遊びに行く事を伝えてたから遅れちゃった。」
劉一は、軽く謝罪をすると直ぐにめだかは笑顔になった。
「ふむ……。 それならば仕方が無いな。よし!では 揃った事だし行くぞ!」
そう言ってめだかちゃんは歩き出した。
あれ……?
車
(
リムジン
)
来てないけど、歩いていくのかな?
「めだかちゃん、歩いて行くのかな?」
とりあえず聞いてみた。
仲良く散歩!見たいな感じでいやではなかったけど、善吉も楽しそうだしね。
でも、 車で幼稚園に来るくらいだから めだかちゃんの家は遠いんじゃないかな?
「心配しなくていいぞ。もう見えてくる。」
……???
何がでしょう?
「ここだ!」
そう言って指差した場所は、
広めの空き地。
広めと言うより……凄く広い。
いつもなら子供たちでサッカーをやったり野球をやったりと遊び場になっている場所。
でも……今は≪遊び場≫とは言えない。
いつも…なら言えるんだけれど……。
なにやらデカイ…すっごくでかい………。
≪ヘリ≫が止まってる?
…………………??
ええっ!マジですか??
「ええっと…… まさかこれ?」
これって……所謂 軍用ヘリ?
なんでこんなのがここにある?
「ふむ!今日はたくさん遊びたいからな!こちらの方が早く家につけるのだ!」 凛ッ!
なるほど……。
めだかちゃんは凄い! 苦笑
「わーい!ヘリコプターだっ!!」
善吉君………。
君が乗り込もうとしてるのは ソ連の軍用ヘリMi-24D……
≪ハインドD≫って呼ばれてるものすっごくゴツイ ヘリなんだよ……?
って言ってもわかんないか……。
「あ……はははは………。 めだかちゃんの家には軍隊でもいるのかな?」
劉一は苦笑いしながら聞くのも仕方ないだろう。
「さすが劉一だな、軍用ヘリだと一目でわかったか。」
・・・・・・・
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