第百十九話 ホント強くなりやがった
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やはり褒められて悪い気はしないのだ。
闘悟は魔力を少しずつ解放していく。
それを感じてミラニは顔をしかめる。
「相変わらずの底無し魔力だな」
「まあな、行くぞ」
「来い!」
闘悟は足に魔力を集中させて、地面を踏む。
すると闘武場全体が地震に見舞われたように揺れる。
「こ、これは『魔震脚(ましんきゃく)』という技ですね!」
モアは揺れる体を支えながら闘悟の技名を言う。
この技は闘悟が一次予選で見せたものだ。
これにより、一瞬で三十八人もの対戦者を倒した。
「どうだ、ミラニ!」
「こんなもので!」
ミラニは一度自分の目で『魔震脚』を見ていたので、この技の特性を把握している。
これは揺れにより相手の動きを奪い、その上で地面に流した魔力で相手を攻撃する。
だからミラニはそれを防ぐためにも上空高く跳び上がった。
「ちぇ、やっぱ見られてたのはまずかったかな」
闘悟は悔しそうに舌打ちをする。
「けどよ、そこじゃ身動きできねえだろ?」
空にいると踏ん張りがきかず、普通は身動きができない。
闘悟は体当たりをしようと、ミラニに向けて跳び上がる。
だが衝突の瞬間、ミラニの姿がその場から消える。
「えっ!?」
鳩が豆鉄砲をくらったような表情になってしまう。
気づくと、ミラニはさらに上空にいた。
そこでハッとなり思い出す。
「あっちゃ〜、そういや『天動(てんどう)縮地』があったっけか?」
そう、ミラニは魔力を足元で小爆発を起こして、空中で移動する『天動縮地』という技を身に着けている。
今ミラニはその技を使用して、闘悟の追求から逃れて見せたのだ。
「くぅ〜やっぱその技カッコいいよなぁ」
まるで空を飛んでいるかのような彼女の技術に、素直に羨望(せんぼう)の思いを抱く。
「でもそうか……『天動縮地』か……」
闘悟は何かを思いついたような笑みを浮かべる。
ミラニはそれには気づかず、舞台に身を降ろす。
「今のは少し焦ったぞ」
「はは、しっかり避けておいてよく言うよ」
お互いにフッと微笑し合う。
未だに両者ともに有効打どころか、互いの体に一片の負傷も無い。
極めて高度な攻防に、観客も言葉を失って、彼らの行動を見失わないようにジッと見つめている。
先に攻撃を当てて、流れを掴むのはどちらか、息を飲んで見守っている。
「それでは次だ!」
ミラニは叫ぶと、今度は魔法を使ってきた。
『火の矢(ファイアアロー)』を何発も放ってくるので、闘悟は以前と同じように魔力を宿した拳で弾いて
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