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我が剣は愛する者の為に
プロローグ
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所は地球βという事じゃ。
 その世界で三国志の歴史をどう変えようと、それは地球βの正しい歴史として刻まれるのでなんら地球αに影響はない。
 分かったか?」

さすがにここまで説明を受ければ分かる。

「俺が転生する世界はいわゆるパラレルワールドって奴か。」

「まぁ、そんな所じゃ。」

そうなら、初めからそう説明すればすぐに分かったんだが。
これを口にすると麻奈が怒りそうなのでやめておく。
しかし、まだ一つ疑問が残っている。

「俺達の三国志とその世界の三国志の違いはあるのか?」

世界が違うとも言っていたが、そうなると俺の知っているのと違いはあるのだろうか?

「それは転生してからのお楽しみじゃ。
 まぁ根本的な事は一緒じゃから安心せい。」

安心していいのか?
何だかものすごく怪しい気がする。

「でじゃ、お主を転生すると仮定して話を進めていたがどうするのじゃ?」

麻奈は改めて俺に聞いてくる。

「どうするって何を?」

「転生するのかしないのかどっちにするのじゃ?」

答えは決まっていた。
そんなのした方が面白いに決まっている。
もしかしたら、劉備といった英雄と会えるかもしれない。
こんな貴重な体験はその時代に生きていた人にしか分からないだろう。
けど、麻奈は俺の心情を読んだのか、次にこんな事を言い出した。

「もし、三国志の時代に行くなら覚悟するのじゃな。」

「覚悟?」

聞き慣れない言葉に俺は首を傾げる。

「そうじゃ、三国志の時代といえばまさに乱世の時代。
 人殺しなど日常茶飯事じゃ。
 お主はその乱世を生き抜く事出来るのか?」

テンションが上がっていたせいで大事な事を忘れていた。
そうだ、仮に転生してもすぐに死んだら意味がない。
確か、その時代は盗人や殺しなど行われた時代だ。

「後、こうやってお主を助けるのは今回限りじゃからな。」

じゃあ、今度死んだら本当に終わりって事か。
でも、待てよ。

「もし俺が転生しないって言ったらどうなるんだ?」

またもや、浮かんだ疑問を聞いてみる。

「その場合、お主の魂は浄化されまた新たな魂になるのじゃ。
 それに、記憶といった物は無くなる。
 輪廻の輪をくぐるという奴じゃな。」

つまり、二度目の人生を選ぶか此処で藤島縁という人生を終えるかのどちらかしかないって事か。
だったら、俺は・・・・・・

「分かった。
 転生するよ。」

「よいのか?
 お主を此処に連れて来た儂が言うのも何だが、今までよりもつらい人生になるかもしれんぞ。
 本当によいのか?」

「ああ、もう決めた。」

確かにすぐに死ぬかもしれない。
けど、こんな所でまだ俺の人生を終わ
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