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我が剣は愛する者の為に
プロローグ
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「じゃが、これも言い難いことなんじゃが、実はお主が転生する場所はもう決まっておる。」

「それって、どういう事だ?」

段々雲行きが怪しくなってきたぞ。

「儂は確かに神様じゃ。
 じゃが、儂の神様としての位は低いから自由に転生させる事が出来ないのじゃ。」

「それじゃあ、俺には二度目の人生をどこでするのか決める事が出来ないって事?」

麻奈は申し訳なさそうに頷いた。

「下手したら、エイリアンみたいな化け物の赤子から俺の第二の人生が始まるのか?」

想像するだけ気持ち悪い気分になった。そんな人生は嫌だ!!!!!
人に寄生してお腹から生まれるなんて俺は嫌だぞ!!!
本当にそうなったら、とりあえず死なせないように口から出て行くか?
と、既にエイリアンの出産の事について考える俺に麻奈は言った。

「安心せい。
 送る世界は中国の後漢末期から三国時代にかけて群雄割拠していた時代。
 いわゆる三国志の時代にお主を転生させる事が決まっておる。」

その言葉を聞いてだだ下がりだったテンションが一気に上がった。
三国志と言えば劉備、曹操、孫権が戦った俺が一番好きな歴史物語じゃないか。
だが、それを聞いて一つ疑問が浮かんだ。

「俺は三国志の事をよく知っている。
 誰が誰を殺し、誰がいつ何をするかも知っている。
 もし、俺が好き勝手したらその後の歴史が変わってしまうんじゃないのか?」

今の三国志の結末があるから今の世界がある。
もし俺が歴史を変えたらその後の世界は大変な事になるかもしれない。

「それに関しても問題はない。
 お主が転生する三国志の世界は三国志であって三国志ではない。」

何を言っているのか意味が分からなかった。
難しい顔しているとそれを見た麻奈はため息をつきながら説明してくれた。
いや、今の説明を受けてなるほど、って思う奴はいるのだろうか?

「よいか、簡単に説明するぞ。
 これからお主が転生する三国志は、お主がどのようにしてもその後の世界にはなんの影響がない。
 なぜなら、その世界の三国志と、お主が今まで住んでいた世界の三国志とは全くの別世界なのじゃ。
 じゃから、お主が好き勝手に三国志の結末を変えても、お主世界には何も影響はない。」

説明が難しくて全然分からない。
簡単にって言っといて全然簡単じゃない。

「もう少し分かりやすく噛み砕いて説明してくれ。」

「お主、実は馬鹿なのか?」

むっ。
少しいらっときたが我慢だ。
今、言い返しても馬鹿を肯定しているようなもの。
クールになれ俺。

「まぁよい。
 馬鹿でも分かるように説明すると世界そのものが全くの別物なのじゃ。
 お主の住んでいた地球をαと仮定すると、今から転生する
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