第二十九章 問おう、貴方が最強か?
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
●
きっかけは、ヴィヴィオの何気ない一言であった。
「パパとなのはママとフェイトママ、誰が一番強いの?」
●
ティアナ・ランスター、スバル・ナカジマ、スターズ隊の主張としてエースオブエースの高町なのはを。
エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエ、ライトニング隊の主張として、育ての親でもあるフェイト・テスタロッサ・ハラオウンを。
しかし、ティアナ・ランスターは言った。
「ってか、六課で一番強いのって誰なのかしらね?」
その問が、機動六課に広がった。
「司会進行役のアルト・クラエッタでーす!」
機動六課の駐機場に集まった人々の前で、わざわざマイクを使い話す。
「機動六課で最強の魔導師は誰か知りたくないか〜?」
「知りたいでーす!」
オーディエンスは答えた。
そして、アルト・クラエッタは続ける。
「最強候補は6人! 近接最強、古代ベルカ式騎士! ヴィータ副隊長とシグナム副隊長! 六課最強のSSランク! 長距離砲持ちの広域型魔導騎士、リイン曹長とのユニゾンって裏技もある八神はやて部隊長! そして、六課最速のオールレンジアタッカーフェイト隊長と説明不要の本命! エースオブエースなのは隊長! そして、不敗の名将ミウラ隊長! 最強は誰だーっ!?」
●
聞き取り調査。
八神はやての場合。
「個人での戦闘能力?」
「はい」
ティアナ・ランスターは最強は誰かを突き止める為に聞いた。
「私は弱いよー」
「え? でも総合SSって言ったら単純な魔力だけでも凄いんじゃないですか」
「まあ魔力はな。そやけど、高速運用はできひんし、並列処理も苦手やからなぁ。大魔力と高速・並列処理は衝突するんが普通や……。例外もいるけど。そやから私の魔力運用は「立ち止まって展開・発射」だけなんよー。後方支援専門に殴り合い用のスキルなんか無意味やからな。適性の低いスキルを鍛えた所で効率も悪いし、ぶっちゃけ六課の前線メンバーで私がガチンコで勝てるのなんてキャロくらいとちゃうかー?」
それでも適性の低いスキルを鍛える奴もいるけどなー、と。付け加えたが、それが誰なのだかは明言しなかった。
●
聞き取り調査。
ヴィータの場合。
「個人戦技能? 個人戦ったっていろいろあんだろ……」
エリオ・モンディアルは最強は誰かを突き止める為に聞いた。
「えーと、取り敢えず、平均的な「強さ」ってことで……」
「平均的な強さぁ? 追跡戦か、決闘か、戦闘状況や相性の違いにだって左右される。どんな状況でも平均的に強いってのは、要はなんでも屋ってことだが。マルチスキルは対応力と生存率の上昇のためであって、直接的な強さとは関係ねぇぞ? ひとりの人間がその時できるのはいつだってひとつのことだけ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ