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カンピオーネ!俺を女扱いした奴はたとえ神でも殺す!
第2章
持ち帰っていた厄介ごととフィンランドの巫女との出会い
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だって怯えるわよ」

「おい!俺はそんな事しないし、俺は周りからどう見られてるんだ!?俺は魔王か何かか!!」

「あなたは魔王(カンピオーネ)でしょう」

 俺はその一言で凹んだ。










「とにかく彼女の力っていったい何なんだアウラ」

 なんとかもち直した俺は彼女、エストールさんの事を聞いた。

「そこは本人に聞くといいわ」

 アウラがそう言うので俺はエストールさんに話しかけた。

「あの〜エストールさん」

「!はっはい!なんで御座いましょう、ハロウィーン卿。私めが何か御身の気に障る事しましたでしょうか!?でしたらそのお怒りは我が身だけに向けてください。何卒・・・関わりなき無辜の民をお戯れで殺めるのはような真似はお慎みくださいませ・・・!」

「おい、何でそうなるんだ!?俺はそんな事する気はない!!・・・・・はぁ、ハロウィーンの方は偽名だ。俺の本名は美原真央だ。普通に接してくれ、年も同じみたいだし」

「そっ、そんな!そんな恐れ多い事とてもできません!?」

「俺は別に身分とか気にしないから。まあ、少しずつ慣れてくれればいいからさ」

「・・・・・わかりました。なら美原さんと呼ばしていただきます」

 リナは渋々了承した。俺もそれを聞いて安心した。
 そんな俺達を見てアウラはニヤニヤと笑みを浮かべていたが、やっとこれで本題に入れる。

「それでエストールの力って一体何だ?それでこのブローチの持ち主である神が解るのか」

 俺はそう言いながらブローチをエストールさんに渡した。―――――それを一目見るなり、リナはハッと息を呑んだ。

「何か見えたのね。真央、彼女の目はこの世の神秘を読み解く霊眼なの。その霊視能力はフィンランド随一――――いえ世界的にみても稀なレベルだそうよ」

 アウラ説明を聞きながら俺はエストール様子を見た。

「・・・・鋼―――――英雄、このブローチは英雄の纏う衣服の一部、その者は光の神と王族の間に生まれし存在。そのため鋼でありながら太陽と密接な関係にある―――――!!まさか・・・そんな!!」

 リナは動揺した。それをみて俺もアウラもただ事じゃないと解った。

「落ち着いてくれエストール。俺が何とかするから、大丈夫だ」

 俺は彼女の肩を掴んで声をかけて落ち着かせる。

「---すっすいません。取り乱してしまって・・・」

「いや、落ち着いたんならいいよ」

「真央、いつまでその子の肩を掴んでいるつもりなのかしら」

 アウラの一言で俺は今の状態に気が付き慌ててエストールから手を離した。掴まれていた彼女も顔を赤くしている。

「ふう。それでエストール見えたのね、神が」

「・・・・はい」

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