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カンピオーネ!俺を女扱いした奴はたとえ神でも殺す!
第2章
持ち帰っていた厄介ごととフィンランドの巫女との出会い
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「はぁ〜〜、また神様かよ」

 あれから喫茶店から出て2時間たった。俺は一人で街中を歩いている。
 あの後さすがに事態が事態なのでアウラはこの国の魔術結社と交渉するため出かけた。そんで俺は暇を持て余し散歩をしている。
 日本と違う趣の町並みを眺めながらポケットに入れるブローチを出して見る。
 これがまさか神に関係する物だとはじっちゃんも想像だにしてなかっただろう。
 俺は公園に入り人がいない場所のベンチに座った。

「・・・・まつろわぬ神か」

 まつろわぬ神、人の紡いだ神話に背いて自侭に流離い、その先々で人々に災いをもたらす神々。 一年前に俺はまつろわむ神に遭遇したがあれは人がどうこうできる存在じゃない。それが来るとなればこの国がどうなるか想像したくない。
 俺がどうにかするしかないか・・・・

「あの〜、すみません」

「ん?」

 どうやらブローチついてまた考え込んでしまっていたようだ。人が近づいていた事に気付かなかった。俺の前に女性がいた。
 茶色味がある黒髪、一瞬日本人かと思ったが目の色が青色だった。日本人によく似ているが外人のようだ。年は俺と同じくらいだろう。
 それにしても日本人みたいな容姿をしているなハーフか?

「なんのようですか?」

 俺はカンピオーネになってからはいろんな国の言葉がまるで日本語のように聞こえこっちからも話す言葉が日本語で話す感じで話てもきちんと会話ができる様になっていた。そのおかげで会話には支障をきたすことがないのだ。

「はっはい、私はリナ・万理谷・エストールと言います。御初に御目にかかります羅刹王、神殺し、ハロウィーン卿。此度はあなた様との謁見できて光栄でございます」

 そう言うと深々と頭をさげてお辞儀をしてきた。
 ・・・・・マテ、なぜその名を知っている!?

「なっ、なんで俺がカンピオーネだって知っているんだ!それに君はいったい「その子は協力者よ、真央」!アウラ」

 彼女の後からアウラが歩いて来た。

「アウラ、協力者っていったい」

「彼女はフィンランドの魔術結社ひとつ『精霊の森』に属する魔女よ。今回彼女の力を借りる事になったの」

 アウラはそう言うと彼女の方を向いた。俺もつられて見ると彼女は震えていた。
 何故震えてんだ。

「・・・・・アウラおまえ何かしたか?」

「私は何もしてないわよ。原因はあなたよ」

「俺?」

 俺は首を傾げた。
 何かしたか俺?
 するとそんな俺を見てアウラは呆れ俺に言ってきた。

「真央、前にも言ったでしょう。あなたはカンピオーネ、私達魔術師の王、神殺しなの。あなたが本気で動けば一国を傾けさせる事さえ簡単にできるのよ。そんな存在が目の前にいれば誰
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