第四章 空白期編
第百九話 『空港火災』
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
涙を流す。
「さすがシホになのはだ。了解。こっちは今お姉さんを保護。お名前は…?」
「あ、ギンガ…ギンガ・ナカジマ。陸士候補生13歳です」
「候補生か…。未来の同僚だ」
「恐縮です…」
それでフェイトはその場を脱出していった。
そしてはやては空で、詠唱を唱えていた。
「仄白き雪の王、銀の翼以て、眼下の大地を白銀に染めよ!」
それによって、はやての周りに氷の結晶が作り出される。
今か今かと射出されるのを待ちわびているようだ。
「八神一尉、指定ブロック非難完了です!」
「お願いします!」
「了解! 来よ、氷結の息吹! アーテム・デス・アイセス!」
それによって放たれた氷結魔法は地面を、そして燃え盛る空港自体を氷付けにしていく。
「よし…!」
その広範囲攻撃に局員は思わず、
「すっげぇ!」
「これが、オーバーSランク魔導師の力…!」
巻き添えを食らっているのに余裕の二人である。
「巻き添えごめんな。私一人やと、どうも調整が下手で…!」
「あ、いえ…!」
「次の凍結可能ブロックを探します」
そこに通信が入ってきて、
『遅くなってすまない! 現地の諸君と臨時協力のエース達に感謝する。後はこちらに任せてくれ!』
首都の航空隊が到着したようだ。
「了解しました。引き続き協力を続けますので指示をお願いします」
『了解!』
それからシホ達四人は協力を続けていった。
………………
……………
…………
それから翌日になって、ホテルで航空火災が報道されているのを見ながらなのは、フェイト、はやての三人とリインはベッドでぐったりしていた。
唯一シホとアルトリアはまだ余力が残っているのか立ちながら報道を見ていた。
「うーん…やっぱりなぁ」
はやてがため息をつく。
「うーん?」
「…どうしたの、はやて?」
「実際働いたんは災害担当と初動の陸士部隊。そしてなのはちゃんとフェイトちゃん、シホちゃんやんか」
「あはは…まぁ休暇中だったわけだし…」
「民間の人達が無事だったんだし…」
「死人もなく無事終了したからよかったじゃない?」
「そうですね」
それではやてが起き上がり、
「あんな。なのはちゃんにフェイトちゃん、シホちゃん」
「「「うん…?」」」
「私、やっぱり自分の部隊を持ちたいんよ!
今回みたいな災害救助はもちろん、犯罪対策も、発見されたロストロギアの対策も、なんにつけんミッドチルダ地上の管理局部隊は行動が遅すぎる。
後手に回って承認ばっかりの動きじゃあかんし、私も今みたいにフリーで呼ばれてはあっちこっち回ってたんじゃちっとも前に進めている気がせぇへん…。
少数精鋭のエキスパート部隊
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ