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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第51話 客人
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カリバーに対抗できるのはエクスカリバーだけだからね」
「……それが2人だけで可能なのかしら?」
「ああ、ただで死ぬつもりはない」
部長の言葉にゼノヴィアは不敵に笑みを浮かべた。
「自信があるようね。切り札でも持っているのかしら?」
「さてね。そこは想像にお任せするよ」
そう言ってゼノヴィアは立ち上がった。これで話は本当に終わりか。でもイリナはまだなぜか座ったまま困惑したような表情を浮かべてるけど……どうしたんだ?
「どうしたイリナ? もうここには用がないんだ。行くぞ」
「でもまだ火織ちゃんが……」
あ、そういやまだ火織、それから龍巳も来てねぇな。昨日約束もしてたし……っていうかおはいお屋行って帰るだけでこんなに時間かかるか?
「イリナ、私達には仕事があるんだ。こんな所でお茶をするためだけに来るのを待つ時間などない。お前もそれは分かっているだろう?」
「……うん」
そう言うとイリナは渋々といった感じに立ち上がった。でも、すぐに2人の視線はある所でピタリと止まった。
「もしやお前、『魔女』のアーシア・アルジェントか?」
そうゼノヴィアが言った瞬間、アーシアの肩がぴくんと跳ねた。
「へぇ、あなたが一時期話題になってた『魔女』になった『聖女』さん? 悪魔や堕天使でも癒す能力を持ってたらしいわね。追放されて姿を消したって聞いてたけど、悪魔になってたんだ」
「……わ、私は…………」
2人に言われ、目を涙目にしながら怖気づくアーシア。でもその時、キュッと両隣のレイナーレと白音ちゃんがアーシアの両手を握ってあげた。その瞬間、オロオロしていたアーシアは平静を取り戻し、2人にニコっと微笑むとイリナたちに向き直った。相変わらず涙目だけど、それでも確固とした意志を持った目で。
「あなたと会ったことは上の人達には黙っておくから安心してね。あなたの周囲にいた人たちがこのことを聞いたらショックを受けると思うし」
「……ありがとうございます。でも私は悪魔になったこと、後悔していません」
「ほう、悪魔になったことを後悔していないか。『聖女』も堕ちるところまで堕ちたということだな。ほんの少し信仰の匂いがするから我らの神を信じつつ後悔しているものと思っていたが……アテが外れたようだ」
その言葉を聞いた瞬間、みんなから怒気が発せられる。確かにアーシアは悪魔になったけど……そもそも教会を追い出したのはお前らじゃねぇか!
「ちょっとゼノヴィア、悪魔の彼女が主を信仰しているはずないじゃない」
「いや、背信行為をする輩でも罪の意識を持ち、信仰を続けるものが稀にいる。この子も同じだと思ったんだがな」
「そうなんだ。でもアーシアさんは後悔してないって言う
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