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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第51話 客人
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が2本かよ。もう俺の隣の殺気が半端無いんだけど……。
「……それで? 奪われたエクスカリバーがどうして日本の、しかも私の管轄の土地と関係してくるのかしら?」
「戦争の際に行方不明になった1本を除き、エクスカリバーはカトリック、プロテスタント、正教会が2本づつ管理していたんだが、それぞれの陣営から各1本づつ奪われた。そして奪った連中は日本まで逃げ延び、この街に持ち込んだという話さ」
「……はぁ、私の縄張りはイベントが豊富ね。で? 奪った者の目星は付いているの?」
「奪ったのは『
神の子を見張る者
(
グリゴリ
)
』だ」
神の子を見張る者
(
グリゴリ
)
!?
神の子を見張る者
(
グリゴリ
)
って確かレイナーレも所属してた堕天使の組織だよな!? じゃあ今回の事件の犯人は堕天使なのか!?
「……確かに奪うとしたらそこくらいしかいないわね。私達悪魔にとっては聖剣は興味の薄いものだし。それで? 首謀者はわかっているのかしら?」
「ああ、
神の子を見張る者
(
グリゴリ
)
の幹部、コカビエルだ」
「コカビエル……、
古
(
いにしえ
)
より生き残りし堕天使の幹部。……まさかそんな大物が出てくるなんてね」
部長がそう言ってため息をつく。まあ確かにここ最近連続して厄介事が起きてるしな。しかも今回の相手は堕天使の幹部。今までで一番やばい状況だよなこれ。と、その時
「そんな……まさかコカビエル様が……」
と、俺の隣のレイナーレがつぶやいた。その瞬間イリナとゼノヴィアがレイナーレに視線を向けた! バカ! この場でそんなこと言っちまったら!
「……一目見た時から怪しいと思っていたが、やはり堕天使だったか……!」
そう言ってゼノヴィアがエクスカリバーの入った包みに手をかける! ヤバイヤバイヤバイ! 普通なら悪魔と堕天使が一緒にいるなんてありえないし、もしかして今回のことに俺たちも関係してるんじゃないかと疑われたか!?
と、その時部長はすぐさま手のひらを彼女たちに向け、2人を静止させる。
「確かに彼女は堕天使。だけど今回のことには無関係よ」
「……それを証明できるのか?」
「そもそも彼女は今や
神の子を見張る者
(
グリゴリ
)
から追われる身よ。その彼女が
神の子を見張る者
(
グリゴリ
)
の幹部と事を起こせるわけ無いでしょう?」
「……いいだろう。ならこの場ではそういうことにしておいてやる」
そう言うとゼノヴィアは包みにかけていた手を離して再びソファーに身を預けた。あ、危なかった。危うくこの場でやりあうところだったぜ。
「お前も少しは気をつけろよ」
「……ごめん」
俺が小声で隣のレイナーレに声をかけると、レイナーレは素直に謝った。っていうかおい。もう怒ってねぇからその服の裾を
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