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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第51話 客人
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「イリナ、悪いけど今の発言は取り消してくれないかな? なんと言おうと彼女たちは私の大切な家族なの。さすがにそんな侮辱は私も許せないかな。それに何かの術を使ったなんてありえないわよ。自分たちが龍や妖怪であること、孤児であることを包み隠さず説明して、それを聞いたお父さんとお母さんが自分から養子にするって言い出したのよ。あの時のあまりの嬉しさに流れた彼女たちの涙は本物だったわ」
そう言うとイリナはうつむいて黙りこんじゃった。納得してはくれないか。……もう今のイリナと話せることは無さそうね。ゼノヴィアもその雰囲気を読み取ったのか立ち上がる。
「さて、我々もそろそろ御暇させてもらうよ。これ以上君たちと話すこともないしね。行くぞイリナ」
そう言ってゼノヴィアが立ち上がるけど、ふと思いついたかのようにこちらを見て質問を投げかけた。
「ところで君たちはこの街を縄張りにしている悪魔の眷属か?」
「ええ。私たちはここを支配しているグレモリー家の眷属よ?」
「そうか。我々はその悪魔に用事があってな。明日の夕刻交渉をすることになっている。一応別の悪魔から連絡が行っているはずだがそちらからも伝えておいてくれ」
そう言うとゼノヴィアは私の返事を聞かずにリビングを出て行く。そしてその後をイリナが夢遊病患者のようにふらふらしながら出て行こうとする。なんか思っていた以上にショック受けてるわね。原作では悲しみながらも元気にイッセーと模擬戦してなかったっけ? う〜ん、このままじゃ帰り道さえ危なそうだし、なんとか元気だして欲しいんだけど……
「……ねぇ、イリナ」
「……何?」
「覚えてる? おはいお屋のトライデント焼き。よくイッセーと3人で1個を分けて食べたよね? 当時お小遣いなんてちょっとしかないから3人でなけなしのお金持ち寄ってさ。あのお店、味もそのままでまだ残ってるんだよ? 明日、買っていくからまた一緒に食べよう?」
「……うん」
イリナは私の言葉を聞いてちょっとだけ目を潤ませて、でもさっきより少しだけしっかりとした足取りで出て行った。さて、とにかくなんとか何事も無く終わったわね。でもイリナのあの変わり様は驚いたな。
「なあ火織」
「何? イッセー」
「あいつが好きなの、ヨーグルト味だったっけ?」
「……へぇ、思い出したの?」
「まだぼんやりとだけどさ。でも確かに火織以外でもよく遊んだ女の子がいたってのは……。なあ、昔みたいにまた仲良くなることって出来ねえのかな?」
「……悪魔と教会が敵対している以上は難しいでしょうね。あんたも気付いてたでしょ? あのゼノヴィアって娘が持ってた包み」
「ああ、めちゃくちゃ寒気みたいなものがした」
「あれが聖剣でしょうね。多分彼女は教
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