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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第51話 客人
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ょう? あなた達が異端と呼ぶ
神滅具
(
ロンギヌス
)
に魔の物をいくらでも作り出せる
神器
(
セイクリッドギア
)
。教会が受け入れてくれるとは思えなかった。堕天使が襲ってきた以上堕天使の組織に保護を求めるのも論外だし、となれば悪魔に助けを求めるしかないじゃない?」
「そ、そんなことないよ! 確かに2人の
神器
(
セイクリッドギア
)
は教会にとっては異端だけど、でも助けを求めれば受け入れたはずだわ! それに教会には例外だけど
神滅具
(
ロンギヌス
)
使いや魔剣使いの戦士もいるもの! そうでしょゼノヴィア!?」
「……主に仇なさないと誓っていれば可能性もあったかもな」
「……その言い方だと受け入れない可能性も高いってことでしょ?」
「まあな」
「ゼノヴィア!」
ゼノヴィアの答えにイリナが睨む。一方のゼノヴィアはそんなこと気にもせずに涼しい顔してるわ。……まあどうせ仮定の話だし、もう悪魔になってる以上今更教会に保護できるわけでもないから話すだけ無駄だと思ってるんでしょうね。
「それに教会に助けを求めなかったのにはもうひとつ理由があったし」
「……それは、何?」
イリナが未だにゼノヴィアを睨みつつも聞いてくる。
「イリナ、私ね、姉妹が出来たの」
「……妹さんが出来たの? でもそれと教会になんの関係が?」
「出来たのは妹2人に姉1人よ」
「姉!? で、でも昔はお姉さんなんて……姉が出来たってどういうこと!?」
「3人とも孤児でね。たまたま出会った3人をお父さんとお母さんが気に入って養子にしたの。……で、その3人なんだけど、1人は龍で2人は姉妹の猫又なのよ」
「「っ!?」」
2人がまたしても驚きに目を丸くする。っていうかこの2人今日驚いてばっかね。
「保護してもらう以上家族も一緒に保護して貰う必要があったわけだけど、教会は龍や妖怪も保護してくれたのかな?」
「それは……」
「無理だな」
言い淀むイリナに対してゼノヴィアは悩む素振りも見せず即答した。
「龍は種類にもよるが、妖怪はすべて我らにとって滅すべき敵だ。保護をするなどありえない」
「……だってイリナ。まあこれで分かったでしょ。私達が教会ではなく悪魔に保護を求めた理由が」
私はこれで理解や共感はともかく納得はしてくれると思ってたんだけど……どうやら違ったみたい。
「……そ、そんなの! 火織ちゃんたちは騙されてるのよ! 相手は妖怪よ!? 何か術をかけたに決まって……!」
バンッ!!
私はその言い分に思わず机を思いっきり叩いちゃった。その私の反応にイリナは怯えたような目つきになる。……ちょっと悪いことしちゃったな。まあだからといって今の発言を許せはしないんだけど。
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