暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第51話 客人
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 見れば俺達以外にもみんな怒ってるのがありありと分かるし、部長も怒気を纏ってソファーから立ち上がりつつある。

「私の可愛い眷属に剣を向けないでもらえるかしら?」

「悪いがこれは信仰心を持つ者の、教会の者としての話だ。部外者は引っ込んでいてもらおうか」

「部外者? ふざけんな! 俺はアーシアの友達だ。仲間だ。家族だ! お前らがアーシアを手に掛けるって言うんなら、俺はお前たち全員を敵に回してもアーシアを守るぜ!」

「……ほう、それは我ら教会すべてを敵に回す……そう受け取っていいんだな?」

 その言葉と同時にゼノヴィアが殺気を放つ。イリナは……オロオロしつつもエクスカリバーに姿を変える紐を手にしてるし……くそっ! 結局こうなるのかよ!

 と、その時

「遅くなりました〜〜〜!!」

「ただいま」

 火織と龍巳が元気よく部室に入ってきた! ったく、ようやく来…………た……………………え?

「遅い! あなた達いったい今まで何をやっ…………て……………………」

 怒ったふうに火織たちに向けて声を飛ばした部長も、その声をだんだん小さくさせちまった。その上目が点になっちまってる。いや、部長だけじゃない。俺も隣のレイナーレもさっきまでヤバい雰囲気だった木場も、ゼノヴィアやイリナまで目を点にしてある一点を、いや、()()()凝視しちまってる。

「? 火織お姉ちゃん、みんな、変な顔」

「ふふ、みんなコレに驚いてるんじゃない? お土産にしてはちょっと豪勢だもんね。じゃあせ〜ので見せようか」

「うん」

 そう言って左手におはいお屋の袋を持つ火織は右手をいつも七天七刀を吊っている左腰に、龍巳は両手を両腰に持って行き……

「せ〜のっ、じゃ〜ん!!」

 その言葉とともにそれを引きぬき思いっきり振り上げた!

「「エクスカリバー!!」」



 ………………



 ………………………………………………



 ………………………………………………………………………………………………え?



「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇええええええっ!?!?!?!?」」」」」」」」

「にゃっははは、にゃ〜っはっはっはっはっは!!!」

「ぷっ、クスクスクス……」

 猫又姉妹の笑い声がする中、俺達の叫び声が部室中に響き渡った。



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