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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第51話 客人
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積もる話もあるだろうからと、私達が帰ってくるとおばさんは気を利かせてか買い物に出かけていった。さて、それで今この状況だけど、なんかリビングが微妙な雰囲気になってみんな黙り込んでる。理由は私とイッセーの対面に座るイリナが、ずっとものすごい落ち込みようを見せていたから。最初顔を合わせたときは何故か絶望したような表情を見せていたし。
っていうかイリナってこんなキャラだっけ? イリナって原作では天真爛漫な天然ってキャラで描かれてたと思うし、この顔合わせでも明るかったってなってた思う。それに幼い頃も確かにそんな性格だったし。それがなぜかこんなことになっちゃってるから、私としてもどうしていいかわからないし、覚えていないイッセーも話を切り出せそうにない。さて、どうしたものか。
とそんな中、最初に口を開いたのはゼノヴィアだった。
「日本最強の剣士と聞いて期待していたが、とんだ的外れだったよ」
……ん? 日本最強の剣士?
「なんのこと?」
「イリナから何度も君が剣道大会を5連覇したという記事の切り抜きを見せられたからな。実際私もどれほどの腕かと楽しみにしていたんだが……まさか悪魔だったとはな。悪魔の力で最強気取りなどさすが悪魔、恥を知らないな」
「ちょっと待てよ!」
ゼノヴィアの言葉に私がなにか言う前に、イッセーが机をダンッと叩いて立ち上がった。
「火織が悪魔になったのはたった3ヶ月前だ! 5連覇したときはまだちゃんと人間だった! さっきの言葉は取り消せ!」
「……3ヶ月?」
イッセーの言葉にイリナがほんのちょっと反応する……けどなんでそこに反応するの? 一方ゼノヴィアというと……
「……ふんっ、ならなおさら恥知らずだな。それだけの力を持ちながら更なる力を欲して悪魔になった口か? 同じ学校の連中が知ったらどう思うだろうな?」
「てめぇ……」
その言葉にイッセーは更に怒ったのか席を立ち上がりかけるんだけど、私は肩を掴んで強引に座らせた。
「落ち着きなさいイッセー。そんな幼稚な挑発に乗ってどうすんの?」
ピキッ
あ、あれ? なんかゼノヴィアの方からなぜか怒気が……? あ! もしかして幼稚って言ったこと怒ってる!?
一方イッセーはというと……
「でも火織、こいつ……!」
「だから落ち着きなさいって」
私はワシャワシャとイッセーの髪の毛を撫でてあげる。するとイッセーもようやく落ち着いてくれたわ。未だに唇を尖らせた不満顔だけど。
「3ヶ月? 3ヶ月前まではまだ人間だったの? じゃあもう少し早く帰ってきてれば……うぅん、もっと頻繁に日本に帰って来てればこんなことには……」
あ、あれ? なんかイリナ、俯いたままぶつぶつと
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