第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第7話:感動的な家族の再会劇
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って? 無罪じゃボケェ! お前の母ちゃんは頭が緩いから、ちょっと試しただけだよバ〜カ!」
「お、お前……言うに事欠いてお母さんの事を悪く言ったな! 妹の事を悪く言っても良いが、両親と私の事を悪く言うのは許さん!」
た、大変だ……
折角再会出来たお知り合いなのだろうに、お互いにもの凄い罵り合いを始めちゃったぞ!
どうしよう……周囲にギャラリーが増えてきた!
「こら、お店の前で騒いじゃ迷惑でしょ! 少し頭を冷やす為に家に入りなさい!」
直ぐ側のお店から出てきた綺麗な女性の方が、大声で罵り会う二人の耳を摘み、引きずる様に室内へと連れて行く……
誰だか分からないけど助かります。
さて……
綺麗な女性の機転で室内へ入っていった二人を追い、俺達もお店の中に入らせてもらいました。
先に入った二人は、さぞかし険悪な雰囲気で睨み合っているのだと思いましたが…
「んで……リューノも一人で放り出されたってワケ?」
「ウルフも!? 参るわよね……家族纏めて巻き込んだのだから、この世界に登場するのも纏めておいてほしいわよ!」
女性の方が用意してくれたお茶を飲みながら、テーブルに向かい合って座りノンビリ近況報告をしている二人……
先程の剣幕は何だったのだろう?
「あの……仲がよろしいんですね……ご紹介していただけないのですか?」
ウルフさんと一緒にいた女性が、遠慮がちに話しかける。
こう言う場合、リューノちゃんが俺を紹介してくれるまで黙っていた方が良いのかな?
「あ、そうですね! 遅れましたが紹介します。ミネアさん、この美少女が俺の師匠の娘リューノです。娘って言っても、師匠が愛人に生ませた娘だから、俺の彼女のマリーとは腹違いになるんですけどね」
へーそうなんだ……
リューノちゃんて結構複雑な家庭に生まれたんだな。
でも本当の両親が居るって羨ましい……
「今度は私から……シン、このイケメンがウルフよ。私の妹と付き合っている、お父さんの弟子で部下な優秀野郎よ! 頭も顔も良いけど、性格と女の趣味が最悪なの……シンは真似しちゃ絶対ダメよ!」
何だろう……本当は仲が良いのかな?
意外にお互いとも、褒め認め合っている。
俺が呆然とウルフさんを見ていると、爽やかに「よっ!」って片手を上げて挨拶してくれた。
真似しちゃダメって言うけど、格好いいよなぁ……
「それから、此方の美女はミネアさんです。ちょっと色々訳あって、キングレオ地方から逃げてきました。もう一人マーニャさんって言う、見た目そっくりな双子のお姉さんが居るけど、多分今はカジノで散財してる……もうマジでソックリなのは見た目だけだから!」
「どこの双子も同じね! まぁいいわ……こっちの頼り無いイケメンはシン。何でも伝説の勇者
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