魔法先生ネギま!
0246話
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して視線を向けていた。
「いや、何でも無いよ。ちょっと思い出しただけ。それよりも寮に行くんでしょ? 早く行こうよ」
……自分で言ってて妙に背筋が痒くなる言葉遣いだが、早く慣れないといけない。少なくても俺の子供化がどうにかなるまでは。
「そうね、アクセル君もお腹減ったでしょうし。……いえ、時間を考えるともう眠いのかしら?」
今まで抱いていた俺から離れ、左手を握りながらそう言ってくる。
「確かに子供はそろそろ起きてるのが辛い時間帯ですわね。私が添い寝して差し上げますので早速行きましょう!」
再度ハイテンションになったあやかに右手を握られ、3人で手を繋ぎながら寮があるらしい方へと向かって歩き出す。
道を歩き、2人と軽い会話をしながら周囲の様子を確認していく。やはり日本というよりはヨーロッパ風の街並みが広がっていた。ここは学園都市との話だったが、ミッション系の学校が主だったりするのだろうか。
そんな風に思っていた時、唐突にソレを感じ取った。念動力が教える危険? いや、確かにそれもある。だが、何と言うか、空気に妙なモノが混じっているような違和感。そしてどこか稚拙な悪意や殺気。……何だ? 今まで感じてきた感覚とはまるで違うソレ。
強いて言うのなら、精神コマンドを使う時の感覚に似ていると言えなくもない。
「あら? どうしましたの?」
そんな俺の様子を不審に思ったのか、あやかが顔を覗き込んで尋ねてくる。
危険、危険、危険。
頭の中で、まるでアラートが鳴っているように念動力が危険を知らせてくる。何だ、何が起こっている? 周囲を警戒しながら、いつでも反応出来るようにと態勢を整えようとして……千鶴とあやかの2人と手を握っている事を思い出す。
そして道路を脇にある木の方に違和感を覚え、咄嗟に脳裏に空間倉庫のリストを表示。だが、この静かな場所で銃を使う訳にもいかないだろう。そうなるとナイフか何かか?
「っ!? 拙い!」
そんな俺の一瞬の隙を見逃さないとでも言うように、突然俺達が進んでいる通路の先にある自販機の裏側から何かが光ったかと思うとこちらへと飛んでくる。それはまるで一本の矢の如く。そして狙いは……俺じゃない、あやかだと!
「スライムっ!」
空間倉庫のリストを脳裏に表示していたのが幸いし、咄嗟にスライムを出現させスライムの自動防御が発動。俺、千鶴、あやかの3人をドームの如く覆いつくす。
幸い矢の威力はそれ程高い訳では無かったらしく、スライムの盾で無力化させる事に成功する。
「へぇ、凄いな。召喚術……かな?」
「あの餓鬼だな。俺達がここにいるのを感づいてやがった」
スライムの盾が解除されると、いつの間にか目の前に2人の男が立っている。まるでRPGの魔法使い
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