魔法先生ネギま!
0246話
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るのは心苦しいのだけれど」
「寮?」
千鶴のその言葉に、思わず聞き返す。
そう言えば今まで気にしている暇が無かったが、この2人は一体どういう存在なんだ? 演劇部の合宿云々と言ってるからには高校生……
俺の背を抱いている千鶴の巨大な膨らみを背に感じ、内心で訂正する。
大学生、か?
「ええ。私達の住んでいる麻帆良女子寮。今日はそこの私達の部屋に泊まって貰おうと思うんだけど、お父さんとお母さんが一緒じゃなくてもいい?」
千鶴の質問に黙って頷く。
「でも、2人とも学校は?」
「問題ありませんわ。幸い後数日は冬休みですし」
冬休み、か。戦闘や訓練に明け暮れていた俺に取っては酷く懐かしい単語だ。
「でも、大学の冬休みって確かそんなに長くなかったような?」
思わず呟いた瞬間、俺を抱いている千鶴の腕の力が強まる。
「あらあら? 今、何て言ったのかしら? 私もあやかもうら若き女子中学生なのに、大学生なんて聞こえたような気がするわね。アクセル君、もう一回言って貰える?」
……良く分からないが、取りあえずこの2人が中学生だというのと千鶴にその手の質問が厳禁だというのは理解した。
「え? もちろん中学生って言ったよ?」
「うふふ。やっぱり私の聞き間違いだったのね」
その言葉と共に、抱きしめている……と言うか、抱き潰すかの如く入っていた力が抜けていく。幸い、子供化したこの状態でも俺の人外とも言える身体能力はそのままだったらしく特に苦しくはなかったが。
「ちょっと、千鶴さん! 貴方ばかりずる……いえ、千鶴さんだけにアクセル君の世話をさせるのも悪いですから、私が代わって差し上げますわ」
「大丈夫よ、この子はそれ程手が掛からないし。それにあやかも知ってるでしょう? 私は毎日悪ガキを相手にしているんだからこれくらい全然平気よ」
そんな2人のやり取りを横目に、内心で考える。
俺が転移する直前、確かに『青き清浄なる世界の為に』という例のブルーコスモス特有の台詞が聞こえてきた。何故あそこにいたのか? 恐らくマスコミかオーブからの見学者達に紛れ込んでいたと考えるが自然だろう。だが……!? そうか、セイラン家! 確か以前カガリ経由でウズミからセイラン家が蠢いていると情報があったな。てっきりユニウス条約の調印式典で動きを見せると思っていたが、それきり何も無かったのでウズミが潰すなり諦めるなりしたものだとばかり思っていた。それがこう出るとはな。
ユウナはともかく、ウナト相手に油断した俺が悪いという事か。
「少しばかり甘く見ていたらしいな」
「え? 何か仰いまして?」
思わず口に出していた言葉に、千鶴とじゃれ合っていたあやかが反応する。
千鶴も背後から俺を覗き込むように
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