魔法先生ネギま!
0246話
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。あっちのハイテンションな方は雪広あやかというらしい。
「それで、アクセル君。お家の場所は分かるかな? 迷子カードか何か持ってるといいんだけど」
小首を傾げながら尋ねてくる千鶴だが、当然そんな物は持っている筈もない。だが、出来れば警察行きは勘弁して欲しいというのが正直な所でもある。何せここがどんな漫画やアニメの世界かは知らないが、ギアスの世界やSEEDの世界の如く俺の戸籍がある筈もないからだ。
にしても、本当にここはどこの世界なんだろうな? スパロボOGs、コードギアス、ガンダムSEEDと来たんだから恐らくロボット物の世界であるのは経験上間違い無いと思うんだが。
「何も持ってないよ」
「あらあら、それは困ったわね。あやか……あやか?」
千鶴があやかへと声を掛けるが、肝心のそのあやかは何やらあらぬ方向を見ながらぶつぶつと呟いている。……本当にこの女は大丈夫か?
「アクセル君ですか、いい名前ですね。つまり私は将来的にはあやか・アルマーとなる訳ですわね? いえ、この場合はアクセル君を婿養子によって雪広アクセルというのもありですわね。ええ、それがいいですわ。こんなに理知的で凛々しい子なんだから、私が責任を持って育てさせて貰います。……ああっ、お養父様、お養母様。私の事はあやかと呼び捨てにしてくれて構いませんわ。いえいえ、そんな。妻としては当然の事しかしておりませんのでそう仰られても……」
「……」
呟きの内容を聞くに、どうやらこの女はいわゆるショタという奴らしい。にしても……理知的で凛々しい、ねぇ。俺のイメージ的なものだと理知的はレモン、凛々しいはコーネリアが該当するんだが。
「あらあら、あやかったら」
そして口元に笑みを浮かべつつあやかを眺める千鶴だった。
いや、それで流していいのか?
そんな風に思いながらあやかと千鶴の様子を眺めていたが、それから数分程経つと満足したのかあやかがこちらの世界へと戻って来る。
「アクセル君、式は和風と洋風、どちらがよろしいでしょうか?」
……訂正。まだ戻って来てはいなかったらしい。
「ほら、あやか。もう午後9時を過ぎているのよ? そろそろこの子をどうするか決めないと」
「そうですわね……いっそのこと、夏美さんの所へ戻りますか? 演劇部の合宿なのですから、アクセル君一人混じっても……いえ! それは駄目ですわね。夏美さんの事は信じていますが、もし間違いでもあったりしたら目も当てられません」
この台詞を聞くに、目の前にいる女2人の友達である夏美とやらもあやかと同じショタ趣味を持っているのかもしれないな。
「じゃあ、無難に寮に連れて行くというのはどうかしら。この子のお家については明日になってから探せばいいでしょうし。ご両親に心配を掛け
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