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に、こういうテクニックを駆使して相手のゴールに入れるのが醍醐味だと思う・・よっ!」

テスタメントちゃんの高速の一打が、すずかちゃんのゴールを狙う。けどすずかちゃんはちゃんとついて行って、カウンターの一打をお見舞いした。テスタメントちゃん側のゴールに近い枠のところで一度反射して、そのままゴールに入っちゃった。

「私のことはどう見てくれてたのかな?」

「お金持ちのお嬢様。メイドの居るお屋敷に住んでいて、楽器の習い事とかしてそう。頭は良くて、冗談かと思えるほどの運動音痴・・かな!」

対戦再開。お互いに枠に反射させての軌道変更の一打を狙い始める。それに、一度パックを止めてからの全力打ちやわざと空振りする牽制とかも。

「えっと、頭の良さや運動音痴以外はほとんど当たってるよ。バイオリンを習ってます。テスタメントちゃんは、何かやってた?」

「特には」

「ご家族のことを訊いてもいいかな?」

「・・・両親、そして姉と妹が1人ずつ」

今度はテスタメントちゃんがすずかちゃんのゴールにパックを入れて、同点。

「そうなんだ。私は、両親とお姉ちゃん。あと、メイドのノエルとファリン、それに猫をたくさん飼ってます」

「犬を飼ってるって思った」

「犬は私じゃなくて、アリサちゃんが飼ってるよ。テスタメントちゃんのお家は何か飼ってるの?」

万年発情狼娘(イヌ)を1頭。ヨルムンガンド(ヘビ)が1匹」

ここですずかちゃんが2点目を取った。テスタメントちゃんが「やるね」って嬉しそうに笑う。それにしても「すずかにかかればテスタメントもペラペラ喋るのね」アリサちゃんの言う通りだ。家族のこととかペットのこともお話ししてくれてる。テスタメントちゃんとも近付けたかも。そしてすずかちゃんは「じゃあ本当の名前を教えてください」核心をついた。

「残念。それは秘密」

この質問と応答で2人のお話が終わって、ほとんど無言でプレイに集中し始めた。最終的にすずかちゃんが7点先取することで、テスタメントちゃんを打ち破った。

「5対4かぁ。まだまだガッツリ遊びたいけど、そろそろ帰らないと。結界外の時間においてもそろそろ18時前だろうから、15歳未満は出ないとね。というわけで、次のゲームで決着にしたいんだけど。何か良いゲームある?」

今の私たちとテスタメントちゃんの勝ち星の差。最後の1回で逆転できるゲーム。それを聞いた時、パッと閃いたから挙手して「作戦会議をお願いします!」ってお願いすると、「いいよ」って認めてくれた。

「私に考えがあるんだけど。でも、上手くいくとも限らないから、ちょっと自信ないけど」

みんなを集めて、私が考えたテスタメントちゃんに勝つゲームとそのルールを話した。最後まで黙って聴いていてくれた
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