鋼の錬金術師
傷の男
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「……メイ?」
「……はいはーい」
笑顔のリザが怖い。
〜〜〜〜〜〜
「そこまでだ」
大通りでは既に戦闘が行われていたようだ。『鋼の錬金術師』の右腕―――機械鎧―――が破壊されてるのがいい証拠か。
「危ない所だったな鋼の」
「大佐!こいつは……」
「その男は一連の国家錬金術師殺しの容疑者……だったが、この状況から見て確実になったな」
褐色の肌……何故かあの人種を思い出す。サングラスが外れれば確実に分かるのに。
「タッカー邸の殺害事件も貴様の犯行だな?」
「!」
「……錬金術師とは元来あるべき姿の物を異形の物へと変成する者……それすなわち万物の創造主たる神への冒涜。我は神の代行者として裁きを下す者なり!」
「それが分からない。世の中に錬金術師は数多いるが国家資格を持つ者ばかり狙うというのはどういう事だ?」
「……どうあっても邪魔をすると言うのならば貴様も排除するのみだ」
「……面白い!」
「マスタング大佐!」
「お前達は手を出すな」
「マスタング……国家錬金術師の?」
「いかにも!『焔の錬金術師』ロイ・マスタングだ!」
……そういえば焔の錬金術って雨の日は使えないんじゃなかったっけ?
「(ねえリザ)」
「(何?)」
「(雨降ってるけど……焔出るの?)」
「あ……大佐!」
「おうっ!?」
ガガガガガンガンガン!
「いきなり何をするんだ君は!?」
「雨の日は無能なんですから下がっててください大佐!」
「あ、そうか。こう湿ってちゃ火花出せないよな」
「!」
「無能って……(ぷるぷる)」
仮にもイシュヴァールの英雄だってのにね。
「……って少佐!市街破壊するなよな!」
「何を言うか!!破壊の裏に創造あり!創造の裏に破壊あり!破壊と創造は表裏一体!壊して創る!これすなわち大宇宙の法則なり!」
「何故脱ぐ?」
「ていうか何て無茶な錬金術……」
「選手交代ー。アームストロング少佐に変わりましてシルバーバーグ大佐」
「なぬっ!?」
「修繕費誰が出すと思ってるのよ?」
「むむ……」
錬金術使えば簡単に直せるけどコンクリ薄くなるよね。
「シルバーバーグ……国家錬金術師か?」
「一応ね。『変熱の錬金術師』メイザース・シルバーバーグ……顔見て分からないって事は虱潰しって訳か」
「
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