暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜過去を捨て今を生きる者〜
無印編!
ド○ドナ
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少し経つとプレシアも落ち着いたのか、さっきとは違った様子でフェイトに語りかける。

「そういえばフェイト、あなたの使い魔の協力者・・・陽龍、だったかしら?」
「ッ!アルフと陽龍がどうかしたの!?」

フェイトは今、自分が母親にまたムチで叩かれるかもしれないのに、二人のことを気にかけていた。

「あの二人、ジュエルシードを集めるのに疲れて・・・」

_____逃げ出したのよ

「・・・え?」

プレシアの言葉にフェイトは頭がついてこれず、その場で固まってしまう。
そして、フェイトの瞳から光が失われ始めた。

「酷いわよねぇ、あの使い魔はジュエルシードの魔力を恐れて逃げ出し、協力者の方は自分の家族の見方に・・・管理局側についたの。確かめてみる?」

そう言ってプレシアはアースラの映像を映し出す。
そこには陽龍、美愛、なのは、ユーノ、クロノ、リンディたちが一緒に笑っている映像があった。

『そういえば陽龍くん、あのフェイトちゃんの見方じゃなかったの?』
『んー?何言ってんの、なのは?俺が本気で何かに取り組むわけないじゃん。なー?』
『そうだねー。お兄ちゃんは真面目なフリしていっつも適当だから♪』
『うっわー、妹のくせにひでー』

みんなは一切思っていないことを話す。
しっかりと考えてみると、美愛は陽龍のことをおにぃ、ではなくてお兄ちゃんと読んでいるところや、口の動きが声とあっていない、などの不信の点があるのに、フェイトは気がつかずにその映像と声を本物だと信じ込んだ。
今流れた映像は本物だが、音声を消して自分に都合の良い言葉を並べた、プレシアのただの道具とは気づかずに・・・。

「あ・・・ああ、ああ・・・!嘘だ、嘘だ、嘘だ・・・嘘だああああぁぁぁああ!!!」

そんなフェイトを見てプレシアはクスッと笑った。
その時フェイトはプレシアのいうことを忠実にこなす人形(どうぐ)と成り果てた。

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