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万華鏡
第二十八話 浴衣その四
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 宇野先輩はそれは幾ら何でもと言う。
「わしはええんじゃが見つかったら面倒じゃけえ」
「あまりしてへんで、そこまでは」
 あくまで、あまりである。
「けど二年になったらな」
「そこまでいってる娘多いのが実際じゃけえ」
「そうしたお話って本当だったんですね」
 里香は真っ赤になってしかも呆然となっている顔で言った。
「まさかって思いましたけれど」
「本当やで、男の子も」
「そうしたことに興味あるけえ」
 むしろ男の方がだ、思春期というものは煩悩にも満ちているのだ。
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